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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 575

…杏さんもあまり昔のことには触れて欲しくはないのだろう。
僕は深く聞くのをやめた。

「おはよう、匠くん」
「あ、おはようございます、弥生さん」
パンケーキを持って弥生さんがやってきた。
さすが弥生さんの手作り、おいしそうだ。

匂いを嗅ぐだけで涎が湧いてくるよな。
「毎朝こんな大勢の人たちの食事を作るなんて、大変ですよね?」

「まあそうでも無いのよ。何たってコックは大勢いるんですもの…」
「それって皆、女性だったりするんですよね?」
「そうね、伊藤さんと啓くんが出ていかれたからは、今このお屋敷にいる殿方は、青山くんだけってことになるはね…」

やっぱりそうなるのか…

「匠さんがここに住んだらハーレムですよ」
「だから舞ちゃん、君の中で僕はどういう男になってるんだよ」
「でも、匠さんが一緒だったら嬉しいですねぇ」
萌ちゃんもさりげなく…

それはさておき、パンケーキを口にする。
…うん、やっぱり美味しい。さすが弥生さんだ。

だいぶ前からこういう店が流行っているのは知っていたけど、男一人で入ることなんてできなかったからね…
僕としては初体験だよな〜

「美味い!」
こんな美味しいもん、女の子もしくはカノジョがいる男しか口にできないなんて、世の中不公平じゃないか?…

「食べっぷりいいですなぁ〜匠さん〜」
「さすがですねぇ」
「これもスイーツ男子…と呼ぶのでしょうか?」
なんか傍らのメイドちゃんたちが口々に言っているようだがもはやそんなのどうでもいい、かも知れない。

「ふふ、いっぱい食べてくれると嬉しいなぁ」
弥生さんの笑顔が見れれば嬉しい。
でも、朝食から腹いっぱいというのもなぁ。

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