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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 574

メイド服に着替えたエリカちゃんが隣の部屋から顔を出した。

おぃおぃ;…めちゃくちゃ似合っているじゃありませんかぁ〜!
エリカちゃんの為にメイド服が存在していると言っていい程、それは断トツに可愛かった。

「お嬢様の前で、そんな顔しちゃダメですよぉ!…いくらお嬢様が寛大でいらしても、心配の種が増えますから…」
眉をしかめる杏さんに、諌められてしまう、…


…そんなこんなで、杏さんとエリカちゃんと3人で朝食を食べに食堂へ。

中はすでに賑わっていて、楽しそうな会話が聞こえる。
「匠さ〜ん、おはようございます〜」
「あら〜匠さん、もうエリカにツバつけたとかじゃないですよねぇ〜」
「あのね舞ちゃん…僕ってそんな軽い男に見える?」

萌ちゃん、舞ちゃん、ソフィアちゃんのいるテーブルに近づき、腰掛けた。

「それにしてもこの女性たちって、皆ここで働いているの?…」
ホール内のその人数の多さに驚いてしまう…

「ええ、住み込みの人はごく一部ですが、弥生さんのお料理を目当てに、通いの人たちもここで朝食を取る人は多いんですよ。」
流石に弥生さんだよな…

それにしてもこの屋敷内に、こんなに多くの女性が働いていたなんてちっとも知らなかったよ…

一個人の朝食風景ではない。
どこかの会社の社員食堂、あるいはホテルのレストランである。

しかし、働いている人たちはみんな女性なのか。

「ここって、男の従業員はいないの?」
「以前はいたようですけど、今はほとんど見ませんねぇ」
杏さんが運ばれたメニューやお皿などを配りながら言う。

それはやっぱり、香澄の初恋の相手である元執事のことが原因なんだろうか?…

「前は男性従業員もいたんですよね?…」
「はい…私が入った当時は女性の方が少ないぐらいでしたからね…」
杏さんはその頃を懐かしむように、遠い眼をした…

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