ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 472
「まあ!随分自分に自信がおありなのね…」
「あ、いや;…自信なんてありませんよ…コレだって大したこと無いし…」
「ふふ、そんなことありませんよ…私だって小娘ではありませんもの、男の人の大小ぐらい分かりますよ…」
三枝さんはそう言いながら、下着ごと僕自身を握ってきた…
「うっ…」
強い力で握られ、ほんの少しだけど苦痛を感じた。
「大きく、硬くなってますね…それでもパンツの生地も、状態もしっかりしている…素晴らしいです…」
「あ、ああ…それはどうも…」
三枝さんは僕のモノに頬ずりするかのように顔を近づけた。
「商談成立、です…素晴らしいですよ…だから、だから、私…」
突然泣きじゃくる三枝さん…
涙が僕の膨らみに落ち、それを瞬時に吸い取っていく布地…
『見て下さい!…この吸収力…』
と、言いたいところではあるが、その言葉は飲み込んだ方がよさそうだ…
「大丈夫ですか?…」
僕は三枝さんの頭にそっと手を宛がった…
さっきまで真面目な顔だった三枝さんが突然見せた涙に、僕は何が起きたかよくわからないでいた。
「どうしたの?落ち着いて…」
「はい…」
一度しゃくり上げ、三枝さんは呼吸を整える。
「やっぱりダメですね…」
「そうですか…」
「あっ…いえ、柏原さんのことではないんです…」
「じゃあ何が…」
「ついこの前、彼と別れて…柏原さんが、あまりにも似ていたから…」
「僕とですか?…」
背格好とか雰囲気が似ているってことなのか?…
「ええ、もう双子かと思うほどそっくりなんです…」
「え?…双子?…」
それって容姿が似ているってことだよな…?
自分にそっくりな人は世界に3人はいると聞いたことあるけど、そういうこと…?