ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 471
「さ、三枝さん…」
「こうすれば、もっとわかるかもしれませんね」
ニコリと可愛らしい笑みを浮かべる三枝さん。
あ、あの、それは…
「あの、誰かが入ってきたら…」
「大丈夫です。重要な商談の最中なら、まず誰も入ってはきません」
「…そ、それよりも、会社内でこんなことは…」
「何言ってるんです…スズタコーポレーションが欠陥品を扱ったりでもしたら、それこそ大事…これも仕事ですから…」
「だ、だからって…こんな必要はないんじゃ?…」
今まで散々下着一枚の姿を見て貰ってはきたけれど、その中身の反応など診るものなどいな無かった…
「我社が求める男性用下着は、如何なる状態においても完璧を追求します…そんじょそこいらの中小企業と一緒にされては困ります。」
真面目な顔をして言い放つ三枝さん。
しかし、僕の穿く下着に手をかけ、股間に指を這わせる、その行為はちょっと違うような気もするのですが。
「男性が『極限』の状態においても機能性は維持できるのか…それも重要なことです」
「…ですが」
執拗に股間を撫で付ける三枝さん。
それに対し情けなくも僕のそこは膨張を続ける。
「ふふ、柏原さんも努力してくれているじゃありませんか…、きっと上手くいきますね…」
こういうのを“努力”と言っていいのだろうか;?…
単なる自然現象だと思いますけど;
「なんなら…自分でやりますけど…」
「それでは布地の変化が分かりませんでしょ?…私はそれを確かめていたいんです…」
三枝さんは僕の股間を指で触りながらこちらを色っぽい表情で見つめる。
頬は赤らんでいて、瞳が潤んでいる。
さっきとは明らかに違う。
「三枝さん…仕事だけじゃなくて、女として僕に興味があるんじゃないですか?」