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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 288

啓くんは先に起き、着替えて一階に下りた。
僕は、身体を起こしながらまだ眠っている伊藤さんの顔を覗き込む。
…今まで苦労してきたんですね。
そう言いたくなる。

僕も起きて、着替えをする。
正式に配属されるのはもう少し後の日なので、まだ余裕はある。

「…伊藤さんはまだ寝てていいんですか〜?」
一応小声で聞いてみる。

「ぅ…ぅん〜…]
寝返りを打つ伊藤さんの上掛けが身体から滑り落ち、モッコリと膨れ上がった朝の昂りが目に飛び込んでくる…

幾つになっても男って奴は…;と呆れつつも、コレがゆかりさんや涼香さんを悲しませた元凶なんだと、繁々の眺めてしまう…

もう少ししたら目を覚ますだろう、そう楽観的に思って僕も一階に下りた。

「おはよう」
「おはよう。啓くんのお父さんは?」
「まだ寝てる」
「大丈夫なの?」
「…わからない。けど、無理矢理起こすのもね…」
お袋も困っているのか、心配なのか。

「父さんは?」
「もう出掛けたはよ。弱いくせに二日酔いにはなったことが無いから、感心しちゃうのよね。」
確かに酔うと寝ちゃうタイプだから、翌朝はスッキリするんでしょうか?

「匠、あんたは大丈夫なの?」
「まあ、気分爽快って訳じゃないけど、なんとかね;」
「また何も覚えちゃいないんでしょう?」
…はい、仰る通りでございます;

「僕、また何か失敗やらかした???」

お袋は表情変えず。
「私たちが気づいたときはもう寝ちゃってたから…啓くんがお父さん含め、2階に運んでいってくれたよ」
「それはそれは…申し訳ないな」
…運んでって、僕は荷物か。

「それより、匠、昨日お風呂はいってないでしょ?」
あ、それ以前に寝ちゃったんだ。

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