ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 269
まあ僕はモデルをしなくてもいいみだいだし、梓が来たとしても気まずくはあるけど、何の問題は無いといえば無いんだけどな…
控室のドアを開ける。
既に着替え途中の若いモデルたちが、裸になっていた…
やっぱりいくらイケメンばかりだとはいえ、男ばかりだとむさ苦しいもんだな…
「準備の出来た子から出てもらってください」
後ろで美玲ちゃんが言う。
着替えの済んだモデルから徐々に部屋を出て行き、美玲ちゃんが皆のいる会議室へ連れて行く。
僕は部屋の中で他のモデルを待っている状態だ。
「(お兄さん…)」
「(お)」
啓くんもいたようで、小声?で僕を呼んでいた。
「(何でお兄さんがここにいるんです?)」
超小っこいパンツを着けた啓くんが聞いてきた。
その強調されたモッコリとした膨らみは、啓くん相手といえども目のやり場に困ってしまう。
「(僕の就職先、この部署なんだよ…)」
小声で話す必要も無いのだろうが、僕はつられた…
「マジですか!?」
ちょうど2人きりになったときに、啓くんが声を上げた。
「うん、マジなんだ…」
啓くんは何処か気まずそうな顔をする。
「いや、これ、学校にも内緒なんで…」
「それは別にいいさ。梓はいないの?」
「う、うん、…一応伝えてはあるから、もしかしたら見に来てくれるかもしれないっすけど…」
「そ、そうなんだ…」
梓も梓なりに考えることもあるのかもしれない…
いっくら自分が薦めたモデルの仕事とはいえ、自分の彼氏がこんな格好で皆の前に晒されるのは、考えるよな…