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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 23

「むふふん〜♪」
…うわ。この娘、今絶対Hこと考えてぞ…
…おいおい、上目使いで見つめるなよ…
…ちょっと、ちょっと、唇を舌舐め擦りなんかして、僕はどうすりゃいい訳?…

「匠さぁ〜ん♪〜」
…これって猫撫で声って言うんですよね?

「ねぇ〜匠さぁ〜んってばぁ♪〜」

「はいはい」
抱きついて擦り寄ってくる香澄ちゃん。
僕はその頭を優しく撫でてやる。

「うにゃ〜ん…♪」
ホント、こういうときは仔猫だなぁ。
普段もこんな風でなくとも、もうちょっとお淑やかなら良いのに。

瞳を閉じて、唇をツンと突き出してくる。
…あれれ?僕がせがんだ時には"パチン"じゃありませんでしたっけ?
まあ、仔猫はこっちから手を出すと爪を立てるってことね…

「うぅ〜ん」
早くとばかりに催促の唸りを上げる香澄ちゃんの唇に、僕はやれやれと思いながらも、"チュッ"とキスをした。

香澄ちゃんはそれに満足したかのように満面の笑顔を見せて、僕に抱きつく。
「匠さぁん♪」
「なんだい?」
「だぁいすき♪」
「僕も香澄ちゃんのこと、大好きだよ」
また頭を優しく撫でる。
「にゃあ〜ん…♪」
ほんとに、甘えるときの彼女は仔猫そのものである。

朝食を終えて、迎えのタクシーが来るまでの間、ずっとこうしてじゃれあっていたのだった。

ベルボーイが向かいに来てくれた時には、せっかくの新調した服は皺になり、スボンからはアルマーニが丸々と露出していた。
…やっべ、高級スイートって、人の出入り激しいのね。

そんな僕らの姿を見たニキビ面のボーイ君は頬を赤らめていた。
…ごめんごめん、君を困らせるつもりは更々ないんだ。

横では、香澄ちゃんがボーイ君を見つめながら、目を細める…
「ふふっ…あの子、かわいいぃ〜」
…おいおい、貴女は有閑マダムですかぁ?

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