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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1111

体力テストの前に用意してもらったトレーニングウエアに着替える。
確かにサイズは合っている。
まあまだ市販ので十分大丈夫なんだけど、それにしてもよく調べて用意してくれるものだ。

「まず匠さんの基礎体力を知りたいので」
腹筋、前屈、踏み台昇降などいくつかのメニューをこなしていく。

それだけで息が上がる…
こんなことするのは高校の体育の授業以来だ…

「大丈夫ですか?…だいぶしんどそうですけど…」
膝に手をやり、前屈みになる僕の背中をそっと撫でてくれる希ちゃん…

「参ったな;…こんなに体力が無いなんて恥ずかしいよ;…」
測定ぐらいで根を上げる男を、希ちゃんがどう思っているか考えるだけで…赤面もんだ…

「情け無いところを見せちゃったよなぁ…」
希ちゃんからスポーツドリンクを手渡されて一口飲む。
「そう落ち込まないでください。みんながみんな運動できるかといったらそうではないんですから」

その優しさに素直に甘えていいのか…男としては微妙だ。
「でも、一生懸命な人は好きですから」

確かに一生懸命にやったことは間違いない…こんな汗掻いちゃったしね;…
「風邪引くといけません…お拭きしますから、、脱いでくださいな…」

「うぇ?;…そ、そう?…」
ここで変に抵抗する方が返って変に思われるかもしれないよな;…
まあプールだと思えば、上半身裸になるぐらい何でもないしね…

ファスナーを下ろしジャージを脱ぐ。
下のTシャツにもびっしょりと汗をかいていた。

「シャツも脱いじゃってください。汗が残るといけないので」
「え、あぁ…」
希ちゃんはニコニコとタオルを持って構える。

「汗だけはいっちょ前にかくんだよね…」
「頑張った証拠ですよ」
希ちゃんが背中を拭いてくれる。思ったよりも胸のボリュームは豊かだった。

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