ウソの馴れ初め-1
「じゃあ真由美ちゃんも来ることだしおつまみの用意でも始めましょうか?」
「そうですね!食卓テーブルでのみます?」
「そうね、ソファだと少し窮屈だもんね」
ほどなくして真由美が到着する。どうやら部屋で着替えたようでラフな格好になっている。
3人揃ったところで乾杯!
くだらない雑談ながらもしっかり盛り上がり、あっという間にビールやら缶酎ハイの空き缶が10本を超える。
「そうそう!聞きたかったことがあるの!」
「何ですか?」
「真由美ちゃんとジローさんってどうやって知り合ったのかなって・・・」
目を見合わす俺と真由美・・・
「あっ、別にいいのよ、言いたくなかったら言いたくないで・・・」
「私たちすっごく特殊な出会いだったんです。ね?ジローさん?」
「あっ、う、うん・・・そうだな・・・」
特殊な出会い・・・だなんて言いだす真由美に少し驚き、狼狽する。次の言葉が出ない。
「特殊な出会い?なに、なに。ソレすっごく気になるじゃない」
「聞きたいですか?」
「もちろん!って特殊な出会いだなんて気を持たせておいて内緒・・・だなんて落ちはダメよ!」
「ジローさん・・・話して良い?」
「えっ!」
まさか事実をひけらかすんじゃないだろうな・・・
「言っちゃうの?」
「大丈夫!私が話すんだから。ジローさんは恥ずかしいでしょ?」
「真由美ちゃんが話してくれるんなら・・・」
ど、どういう風に話すんだ・・・ま、信江さんも酔ってノリノリの状況だし事実を話されて軽蔑されたら「薬」を盛って性奴にすればいいか。欲求不満が溜まってそうだから「薬」の効果も抜群だろう・・・
「真由美ちゃん、おれたちの馴れ初め・・・信江さんに話してあげて」
「うんっ!」
信江に見えないように真由美が俺に目配せし、ニコッと微笑む・・・
よ、読めない・・・この後、真由美が俺との馴れ初めをどういう風に話すのか・・・
「信江さん、私たちねすっごく特殊な出会いだったんだよ・・・」
「それはもう聞いた!真由美ちゃん、もう酔ってるの?」
「いえいえ、このくらいのお酒でおかしくなるような私じゃないことは信江さんが一番知ってますよね?」
「そうよね、でもなんだかいつも以上にテンションが高いから」
「それは・・・ジローさんがい、る、か、ら・・・」
「あっ、そうかっ・・・そうよね・・・で、お話はもう始まるのかしら?」
「電車の中だったんです・・・出会いは」
「で、電車?」
「はい・・・満員電車の中で痴漢にあって・・・」
「えっ?ち、痴漢?ジローさんが?」
ま、まずい・・・本当のことをいうのか?
「ううん、違うの・・・」
「びっくりした!ジローさんが痴漢なのかと思ったじゃない!」
え?違うのか・・・ということは真由美ちゃんは作り話をこれからするのか?さっきの目配せと微笑みは(話を合わせてね)という合図だったのか・・・
「満員電車の中でね、すっごく酷い痴漢にあって。怖そうな人で声も上げられなくて・・・」
「酷い痴漢って?」
「今までは、服の上から胸を揉まれたり、お尻触られた程度の痴漢で少し睨んだら止めるような感じだったのね。それが・・・この間の痴漢は・・・」
「最初、お尻の辺りに手のひらが当たったから怪しいと思ったら、案の定、お尻を触りだして・・・睨みつけようと思って振り返ったら、ヤクザっぽい危なそうな人で目が合った瞬間に睨みつけられてお尻の肉をギュッと鷲掴みにされたら・・・怖くて、怖くて」
「逃げられなかったの?」
「うん・・・そいつがね逃げようとしたり声を上げたり、抵抗したら刺すぞって耳元で囁いてきて・・・」
「うわっ・・・とんでもない奴だね」
「・・・そう、ホントにとんでもない奴だった・・・」
「え?そ、そんなにひどい事されたの?」
「はい・・・」
「すぐにスカートの中に手を入れてきたと思ったら・・・あっという間にパンティ下ろされて・・・」
「や、やだぁ・・・言いたくなかったらもういいよ?痴漢の話は・・・」
「ううん・・・大丈夫・・・どんなに酷い事されたか信江さんにも聞いて欲しいから」
「ほら・・・わたしって毛が・・・無いじゃないですか」
「そうね・・・凄いトラウマだって言ってたわよね。恥ずかしくてホテルとかのお風呂に行けないって・・・」
「そいつったら・・・アソコ触ってきて毛が無いのにすぐに気づいて・・・」
「うん・・・」
「うわぁ、ツルツルじゃんとか囁いてきたと思ったらスマホ取り出してスカートの中撮影しだしやがって・・・」
「なに?真由美ちゃん、まさかそれでも耐えちゃったの?」
「はい・・・でも本当に怖そうだったから・・・」
「しばらくスカートの中に両手を入れられて、弄られながら撮られて・・・やっとスマホをしまって、手が離れたと思ったら、そいつ・・・」
「ズボンのチャックからアレ出してきて・・・」
「マジっ?ホント、やばっ・・・」
「わたし・・・初めてだったから・・・おっきくなったアレ見たの・・・ホントにグロくて・・・しかもヌルヌルの液まみれで」
「私の手、つかんでソレ握らせてきて、扱けって・・・」
「扱くなんて意味分かんなかったけど、無理やり手を握られてアレをゴシゴシさせられてるうちにね・・・アレが更におっきく、硬くなって・・・もう気持ち悪くて、吐きそうになって・・・そしたら」
「おいっ、準備が出来たから入れてやるからなって・・・」