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天国に一番近い地獄
【学園物 官能小説】

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井岡姉妹の憂鬱と葛藤-2

 誰もいないLL教室。女は一人で微笑んでいた。小さな足音が教室の前でとまり静かにドアが開けられる。
「いらっしゃい、美雪。あんまり遅いんで心配してしまったわ」
 陽子はゆっくり振り返り、美雪に向かって微笑んでみせる。
「遅くなってすみません。教室のお掃除に時間がかかってしまって・・・」
「さあ、こっちへいらっしゃい。いつもの様に可愛がってあげる」
 陽子の言葉に吸い寄せられるように、教卓へと歩み寄る美雪。椅子から立ち上がる陽子。
 陽子の唇が美雪の唇へと重ねられる。舌が中へと滑り込み美雪の舌と絡まる。
「う・・・ん」
 甘い吐息がこぼれる。誰もいないLL教室に二人の吐息と、濡れた音が響く。
「ふふふ。良い娘ね。今日はどんな風に可愛がってあげようかしら」

 陽子は美雪と関係を持っていた。もちろん誰に知られる事もなく・・・。
 初等部時代から美雪の美しさは際立っていた。英語の授業を教えながら、美雪との親密度を増していた。
 中等部に上がってきた美雪は陽子のクラスになり、その誘いもあって陽子が顧問をする英語部に入ってきた。夏休みに行なわれた英語部の合宿の夜、陽子は自室に美雪を誘った。そして手を出したのだった。
 しかし、美雪も陽子に抱かれる事を幸せに感じていた。初めてそういう関係になったときも、むしろ美雪の方が夢中に陽子を求めた。全校生徒の憧れといってもいい陽子に特別扱いされ、ヒミツを共有することは美雪の喜びでもあった。

 美雪も歩同様、両親の不仲に心を痛めていた。だから毎日家に帰ることが憂鬱だった。そんな心の不安を見抜き、陽子が寄り添ってくれた。陽子の隠微な誘惑におぼれてしまったのも、そんな不安定な精神状態だったからかもしれない。
 クラブで遅くなると嘘をつき、部活のない日は陽子に抱かれた。家で歩を一人にしてしまうことはかわいそうだと思っていたが、快楽を知ってしまった美雪には、妹を案ずるよりも陽子との逢瀬に走ってしまうのだった。

 LL準備室に移動する二人。そっと、陽子の手が美雪のまだ幼い胸に触れる。
「ぁ」
 美雪は小さく声を上げる。恥ずかしそうにうつむき、陽子にそっと身を寄せる。
「ふふふ。恥ずかしいのかな?」
「ごめんなさい。先生・・・」
「いいのよ、気にしないで。とってもかわいいわ」
 陽子は美雪を抱きしめる。美雪の耳たぶを唇ではさみ、チロチロと舐める。そうされただけで、美雪は頭がボーっとなり、何も考えられなくなってしまう。
「ああん、先生。好き。大好き」
 熱に浮かされたように訴える美雪。LL準備室のソファーに二人並んで腰掛けると、陽子の首にしがみつく。
「私も大好きよ、美雪。かわいいわ、とっても・・・」
 夏服セーラーの裾から手を差し入れ、ジュニア用のブラ越しに膨らみ始めの胸をまさぐる。
「あん・・・あふ・・・あああ・・・」
 美雪の愛らしい唇が半開きになり、甘やかな声が漏れ始める。
「ふふふ、こっちはどうかしら?」
 陽子の手は美雪の胸から離れ下へと滑る。膝丈のスカートをまくると、しなやかな指が引く付きの薄い太腿を撫で上げる。それが合図であったかのように美雪は脚を大きく開く。純白のコットンショーツの中心部分を、陽子は優しくなぞり始める。
「先生、だめ。あああん。」
「だめ? ダメじゃぁないよね? もうすっごく濡れているわよ。下着の上からでもよくわかるわ・・・」
 陽子はそう言うと美雪の唇を奪う。舌を濃密に絡め合わせながら、下着の中へ手を滑らせる。女のつぼを心得た陽子の指が未成熟な秘唇を弄ぶ。幼い花蜜を掬い取り、秘裂をツーッとなで上げ、最も感じるパーツをツルツルと撫でる。間断なく美雪の口から快楽を訴える喘ぎが漏れる。足指が反り返り真っ赤な顔をして顎を突き上げる。
「あああ、もうだめ。いっちゃう、ああ、イク、イクぅ!」
 全身をビクビクッと痙攣させ少女が達するまで5分とかからなかった。


「かわいかったわよ、美雪・・・」
 カラダの痙攣が治まるまで、陽子は腕の中の美雪を優しく抱きしめる。
「ごめんなさい、先生。美雪だけいっちゃって」
 しばらく我を失ったかのように陽子に抱かれていた美雪が、恥ずかしそうに顔を上げる。
「いいのよ、気にしないで。美雪を抱きしめてるだけで先生とっても気持ちがいいんだから。感じてくれて嬉しいわ」
 2人の唇が磁石が引き合うように触れ合う。。
「う・・・ん。先生」
「さあ、もうこんな時間だわ。あまり遅くなるとご両親が心配するでしょ。またいつでも可愛がってあげるわ。今日はお帰りなさい」
「・・・・・・はい」
 名残惜しそうに抱きつく美雪。いつも帰るときは涙が出るほど切ない。「帰りたくない」と訴えて陽子を困らせたことがあった。先生は何も言わず寄り添ってくれたがその表情は曇っていた。ヒミツの関係を維持するためには先生の足手まといになってはいけないのだ。美雪は聞き分けのいい生徒になると、そのとき心に誓った。

「じゃ、先生。ごきげんよう」
 深々とお辞儀をして美雪は言った。
「ごきげんよう、気を付けてかえりなさい」
「・・・あの、先生」
「なーに?」
「また、私のこと抱きしめてくれる?」
「ええ。美雪が望むならいつでも」
 陽子は優しい笑みを浮かべ美雪を見つめる。美雪は頬を赤く染めたままうつむき
「先生。ありがとう」
 そういって走ってLL教室から出ていった。
「ふふふ、かわいい娘。・・・美雪ちゃんの妹か。ふふふ」
 美雪の後姿を見送りながら、陽子は智が言っていた美雪の妹のことを思い出していた。


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