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天国に一番近い地獄
【学園物 官能小説】

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発見、あの女だ!-1

 「まったくついてねぇーや・・・」
 もう、何度目になるだろう、大輔は舌打ちとともにつぶやいた。援交目当ての女子高生を求めてやってきたが、この日、大輔には収穫がなかった。
 夕暮れどきの渋谷。オフィスから吐き出された大量の人波は、ターミナルへと吸い込まれていく。そんな雑踏とは無関係に、大輔はガードレールに腰掛け、見るとはなく人波を眺めていた。


 渋谷は大輔のフィールドである。東京にあこがれて、地元の大学へと願う両親をふりきって、東京の3流大学に合格を果たして上京。授業もろくすっぽ出席せず、綱渡りのようにして試験をクリアー。まぁ、熱心にやっていることといえばコンビニのバイトだが、それとて、援交女子高生を買うことでほとんど使い果たしてしまっていた。そんな状態だから、3年間の学生生活で唯一彼が学んだことはSEXだけだった。

 ほんとうは恋人がほしいのだが、世の中そんなにあまくはない。と言うより、それは彼の性癖が原因でもあった。いつのころからか定かではないが、気が付くと小中学生の少女に目が向いている自分がいた。はっきりと「ロリコンかもしれない」と意識しだしたのは高校2年のときだ。PCでかなりきわどいジュニアアイドルの画像や動画を載せている会員制のサイトを見つけたのがきっかけだ。
 自室に閉じこもり、胸が膨らみはじめの少女たちの水着や体操着、レオタードの画像や動画を食い入るように見た。その少女達は、セックスをイメージさせる卑猥なポーズをとりながらも、あどけない笑顔を見せていた。それを見ながら、彼はこれまでにないほど興奮し何度も白濁を放出し続けた。

 以来、彼は自分の中の少女愛に目覚めた。
「毛のまったくないツルンとしたオマンコを思う存分蹂躙したい・・・」
 しかし、彼の目の前にロリ漫画やロリ小説のように自らすり寄ってくる少女など現われることはなかった。
 彼が東京に出てこようと思ったのも、ネットで「渋谷に援交女子高生がたまっているスポットがある」という記事を読んだからだ。その記事には、高校生ばかりでなく中学生もいると書かれていた。

 出会い系サイトで書き込みやチャットも試みた。ネカマや冷やかしが多い中、たまに小中学生じゃないかと思われる女の子と出会うこともあった。しかしネットの上だけで実際に逢うまでには至らなかった。
 家庭教師や塾講師のアルバイトも探してみた。しかし、3流大の悲しさ。そんなおいしい口は1件たりともなかった。
 それで、確実に少女をゲットできるのは、やはりここ、渋谷しかないと大輔は考え実践するようになった。

 実際、大輔はもうかなりの人数の女子高生を相手にしてきた。中には中学生もいた。バイトの金が入ると、彼はここに足を運んだ。神待ちアプリなども利用したが、意外にもヒット率は低かった。東京の女子高生はみな奔放で、SEXもあきれるくらい好きだった。初体験が小学生で、高1のくせに100人切りを達成したなんて豪語する少女にもであった。確かにフェラテクなども堂に入っていて、15歳の少女とは思えなかった。童顔とスレンダーなボディが気に入って、何回か関係したことがあった。

 しかし、この2週間ほど、どうも大輔は調子が出なかった。援交女子高生達が溜まる路地や公園に行ってそれらしい姿を見つけても、少しも食指が動かないのだ。
「あの女のせいだ・・・」
 大輔はガードレールを離れると、ゆっくりとした足取りでターミナルへと向かった。


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