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天国に一番近い地獄
【学園物 官能小説】

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網にかかる-3

 そんなある日、いつものように夕食の支度をしていると電話が入った。
 陽子が留守の間、この部屋の電話は留守電モードになっている。大輔も電話に出るようなことはしない。陽子はプライベートな電話は携帯で受けているようで、この自室には学校関係者からしかかかってこないのだ。学校には独り暮らしということになっているので、たとえ肉親を名のっていても、大輔が電話に出ることは陽子の迷惑になりかねなかった。
 もちろん、大輔自身への電話はここへかかってくるわけもない。大輔は、夕食の支度をしながら聞くとはなしに留守電に録音される声を聞いていた。

「陽子先生、美雪です・・・」
 不意に少女の声が飛び込んできた。どうやら生徒からのものらしい。なにか思い詰めたような、切羽詰まった真剣な口調が感じ取れた。大輔は料理の手を休めると電話に聞き入った。
「どうして最近逢ってくれないんですか? 最近の先生、いつもボーッとしていて、なんかヘンです・・・。ひょっとして、好きな人でもできたんでしょうか?・・・・・・」
 少女の嗚咽がおこる。しきりに鼻をすすり上げている。
「先生に可愛がって欲しくて、美雪のオマンコは毎日ヌルヌルなの。先生に嫌われたら、美雪、もう、どうしていいかわかんない・・・・・・。明日、先生、研究日ですよね。わたし、午前中いっぱいで歯医者に通院するため早退することになってます。今日、HRの時、先生に届け、出したでしょ? でも、あれ、ウソなんです・・・。先生に逢いたいから・・・・・・。明日の午後、先生のマンションに行きます。前みたいに、美雪のこと可愛がってくださいっ! もし、都合が悪いようなら、今夜中に美雪のおウチまでお電話ください・・・・・・」

 そこで電話が切れた。
 大輔はすぐさま、電話機にセットされているmicroSDカーを予備のものに差し替えた。そして、今録音されたばかりのものを、陽子が持っているPCで再生してみる。耳を疑いつつ3回聞き直したが、陽子が教え子に手を出していることは明白だった。

 さらに彼は、美雪という名前に聞き覚えがあった。陽子のクラスでも、最も目を引く美少女だった。以前、校外学習で蓼科へ行ったときの写真を陽子に見せてもらったが、その時一番に目についたのが美雪という少女だった。
「この子は?」
「井岡美雪。可愛いでしょ。英語部にも所属しているのよ」
「スゲー美少女だなぁ。ジュニアアイドル並だよ」
「そうね、ひょっとしたら、学園でも1、2を争う美少女ね・・・。でも、ダメよ、生徒に手を出しちゃ。大輔のセックスの相手は、このわたしだけなんだから・・・」
 その時、陽子はそんなことを言っていた。

 なーにが、教え子に手を出しちゃダメ、だよ。あの淫乱女め! 一方で男漁りをしながら、自分はちゃっかり学園1の美少女に手を出してたってか・・・
 それにしても、あいつ、レズまでしてたとはなぁ・・・
 イヤ、待てよ・・・。明日の午後、訪ねてくるって言ってたな・・・
 陽子とこの子ができてるっていうことは・・・・・・、うまくやれば、中1の美少女を味わえるかもしれないぞ!

 大輔は迷うことなく料理を中止し、陽子が帰ってきてから出前のピザをとって夕食にした。珍しく机に向かって真剣に考え事をして入る大輔を怪訝に思いながらも、陽子は彼が転がり込んできてからはじめて大輔と肌を合わせないで眠りについた。教え子に危機が訪れようとしていることはなにも知らずに・・・。


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