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男子中学生の憂鬱
【学園物 官能小説】

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兄の変化-1

以来、週に一度、同じことの繰り返される日々がしばらく続いた。
哲夫は女のものが見られぬ不満を抱えつつも言い出せないでいた。今の関係が崩れて、してもらえなくなることが怖かった。
イリーナは、自分の靴下や、どこか不潔なにおいを嗅がせても出し尽くす男の欲望に、新しい興味を持ち始めていた。恋心からそれは外れたものであったけれど、イリーナは人に積極的な自分を初めて見つけた思いだった。

ある日曜日、驚いたことに、兄が恋人をうちへ連れてきた。しかも相手は哲夫より一つ若い中学一年生だった。白いような金髪を肩で揃えた髪型で、肌も白く、そばかすが目立った。いかにも大人しそうな細身に内股、それに赤い縁取りの丸いメガネを掛けていた。可愛らしいと哲夫は思った。
自己紹介をすると、趣味はゲームとアニメだと言う。太極拳の道場で兄と知り合ったのだそうだ。
哲夫は、こんな女もいるのかと不思議に思った。いや、どんな女もいるのかと、世の中に光が射した思いだった。
恋人と言っても、見たところ、イリーナよりまだ子供っぽい体つきであった。兄はこんな女と何をする気なのだろうと考えた。イリーナとの付き合いから、男女はああした行為を専らするものなのだという観念に、道徳的な筈の哲夫はすっかり毒されていたのであった。
兄と恋人とは隣の部屋に入った。壁越しに音楽が聞こえ始めた。大きな笑い声がした。哲夫は、そばにイリーナがいなくて虚しいような、しかし兄の幸福を喜びたいような気分だった。
イリーナから貰う汚れ物は大分溜まっていた。それを並べて自慰しようかと考えた。その時、イリーナから哲夫の携帯電話にメールがあった。
「あたしにどんな格好してほしい? 好きな髪型とかも教えてね。これから出かけるんだ。イリーナ」
イリーナのメールは、兄がする恋愛ゲームの選択肢に似ていた。その模範解答よろしく、イリーナがしたいならどんな格好でも好きだよと書いて送った。大事なのは服ではなく、股間なのだ。そもそも、この二人の付き合いが、恋愛から始まった訳でもなく、哲夫にとっては性欲がまず本人を動かした元である。行為があってから確かに哲夫の気持ちも変わってきた。しかし、基本的には性欲が哲夫をイリーナに結びつけていたのだったから、それ以外のことには、あまり関心が持てないでいた。
イリーナからの返信は、笑顔の絵文字だけで瞬時に届いた。
哲夫はヨガをすることにした。


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