変態-1
幸せだと思った。遂に、願いが叶った。女の子の体に、やっと触れることができたばかりか、こんな秘密まで知ることができたのだ。ここが、憧れていた膣だ。
女子のにおいと汁とに包まれながら、幾度も俺はそこで射精した。射精し尽くし、おりものにくるまって俺は眠りに落ちた。
満足なまどろみの中、脱皮が始まった。俺は、手も足も無くなり、目は像を結ばず、明るさだけしか感じなかった。全身の皮膚が舌と鼻になったように、どこでも味とにおいを感じる。
外に出るのを諦めて、梨菜の股の奥の奥にある入り口を抜けた。俺は、そこを住処とすることにした。ちょうど、俺が入れる広さだ。恐らく、ここが子宮だろう。子供の子宮に居るのだと思うと、わくわくした。
梨菜の出す女の子の粕を俺は迷わず食べて暮らした。食欲も性欲も一つになっていた。空腹時には興奮し、排泄するとき、射精の快感を伴った。
梨菜は、俺が子宮を出て動くたびに汁をたくさん出してくる。気持ちいいのに違いない。
梨菜が眠ったときには、思い切って穴から外へ出て、臭い溝の隙間を散歩した。梨菜のが臭いのは、ハーフの女の子だからだろうか。溝の外にはパンツの生地があるが、そこからいつでも腋臭が漂ってくる。
女の子が垢だらけだなど、男の俺には想像できなかったし、したくもない事だったが、今、俺は溝の隅々を這い、毎晩それを食べていた。眠ったまま、感じるらしい梨菜は、ときどき手で溝をばりばりと掻く。
安穏な生活だった。義務も、心配も、人間関係のもつれも無い。女の子の股の中で、尽きない排泄物を食べ、のらくらしていれば良かった。時間はゆっくり流れていった。
子宮の中に寝ていても、肉を伝って梨菜の声を感じる。だから、耳のない俺にも、喋っている梨菜の言葉は理解できた。だが、梨菜は一体どんなことを思っているのだろう。考えながら、俺は、梨菜の子宮で二度目の脱皮をした。