ワインのあとで-7
中学1年生の時、初潮を経験した聡美は体調を崩し便秘してしまった。
そんな聡美に初めての浣腸を施してくれた母の手を思い出した。
「あぁ…。お母さん…」
佐和子は指を出し入れして聡美の感情を揺り動かす。
コンドームにくるまれた母の指が尻穴から入り愛情を注ぎ込む。
聡美のなかで、あらゆる感情が交錯する。
「く〜っ…」
感情のしぶきと快感が入り混じった聡美の泣き声が小さく聞こえた。
自分が聡美なのか琴音なのか分からない。
この優しい人が、佐和子なのか亡くなったはずの母なのか、もはや分からなかった。
ただ、心のなかで凍り付いていた固い病根が溶けていく。
聡美の心がだんだん楽になっていく。
そのことだけがはっきりしていた。
「ねぇ、聡美ちゃん。私のも触って」
佐和子が自分でパジャマのズボンとショーツをまとめて脱いだ。
暗やみのなかで、肉感のある佐和子の下半身が白く存在感を放つ。
添い寝するように横になる。
そして、股を開いて聡美の手を入れやすくした。
聡美の手が温かく柔らかい股の間を触る。
聡美の特技である。
一番大切な人のために、一つも間違えないように気合が入る。
柔らかく温かい佐和子の女陰。
そのふっくらとした肉襞を丁寧になぞる。
膣内から佐和子の熱い湿り気が滲み出てくる。
「あぁ〜、聡美ちゃん、なんて気持ちいいの…」
ため息とともに、おもわず佐和子の上半身から力が抜ける。
佐和子の温かい女陰を触りながら聡美は思った。
(私のとは違い、佐和子さんのココは子どもを産んでいる)
そう思うと、この柔らかな性器は、経験豊富な格上のものに思えてきた。
(私のなんかは、比べものにならない)
聡美は佐和子の膣口をなぞりながら問いかけた。
「ここから琴音ちゃんが産まれてきたの?」