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透明な滴の物語V
【同性愛♀ 官能小説】

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嵐の余波-1

第1話 嵐の余波

麻衣は、すっかり軽くなったお腹で登校した。
昨日は学校に来てから便秘による腹痛で倒れ、病院送りにされてしまった。
病院では、恥ずかしい浣腸処置をしてもらい大量の排便をした。
帰宅し、混乱し昂ぶった気持ちでいたところ、姉に慰められた。
姉の胸で思い切り泣いたら落ち着いた。

しかし、今朝は軽いお腹で気分も清々しい。
麻衣の通う中高一貫の女子校に着くと保健室へと向かった。
昨日お世話になった保健室の先生にお礼を言うためである。

保健室に入ると、白髪のおばあさん先生は昨日と同じように丸椅子に腰かけるよう勧めた。
患者用の丸椅子…。
重いお腹を抱えて便秘を白状した昨日のことが思い出され、急に恥ずかしさが込み上げてくる。
昨日の再現のように、革の椅子に座った先生は麻衣と向き合った。

「麻衣さん、お熱の方はいかが?」
「はい。もうすっかり良くなりました。朝、体温計で計ったら平熱でした」
麻衣は恥ずかしさをごまかそうと、作り笑顔で答えた。
「それはよかったわね」
なるべく早く教室へと立ち去りたかった。
「私、疲れもあったんだと思います。それで熱っぽくて。でも、もう大丈夫です。昨日はありがとうございました」
そう言って切り上げようとしたが、先生は話しを続けた。

「お腹も、ウソみたいに軽くなったでしょ?」
麻衣の柔らかい餅菓子のような頬に赤みが差した。
顔を背けて答えない麻衣を包み込むように、おばあさん先生が話しかける。
「昨日のお熱も、便秘が原因だったかもしれないわね。麻衣さんのように溜まったモノを出しちゃうと、すっかり良くなる子が多いのよ。昔から、そういう子をたくさん見てきたから」
麻衣はゴクリとつばを飲み込んだ。

また一人、可愛い女子生徒を苦しみから解放してあげた。



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