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透明な滴の物語V
【同性愛♀ 官能小説】

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千帆の告白-1

第2話 千帆の告白

その日から1週間が過ぎた。
麻衣はすっかり元気になり、今やクラスの皆も、麻衣の便秘事件など忘れてしまったかのようだった。
浣腸されたことが良かったのか、麻衣のお腹はリズムを取り戻していた。
快便は麻衣の表情を明るくし、気持ちを晴れやかにした。

しかし、麻衣と反比例するように、一人の少女が悶々とした気持ちでこの1週間を過ごしてきた。

千帆である。
勉強が手につかないのである。
家で勉強していても、麻衣のことが気になる。
麻衣がされたであろう浣腸処置のことが気になって頭から離れない。
病院での麻衣の浣腸を想像すると、胸がドキドキして恥ずかしい興奮に包まれる。
始末の悪いことに、それは性的な興奮をともなっていた。
学習机を離れ、ベッドで自分を慰める日々が続いた。

千帆にとって麻衣は勉強のライバルである。
クラスではいつもトップを争う関係にある。
しかし、今、自分の中で麻衣の存在が大きくなっていき圧倒されそうになっている。
自らをコントロールできない。
勉強が手につかず、麻衣の幻影に頭が支配されている。
葛藤で日に日に消耗していく。

ベッドのなかで性的な興奮を発散する。
先ほどまでペンを持っていた手が股間のなかでうごめき、脚を擦り合わせる。
目を閉じて、たまに呻くような声を上げる。
その時間が一段落すると、千帆は焦りの滲んだため息をつくのだった。
「どうしよう〜、私…。ダメになっちゃう」
千帆には救いが必要だった。

どうしてそのような行動に出たのかは分からない。
混乱した千帆の心が救いを求め、あえて近づくことが難しい相手と対峙することを選ばせたのかもしれなかった。



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