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少年狩り
【教師 官能小説】

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少年狩り-4

 晋也の手を取って自分の胸に当てた。言葉はない。その手が動き出す。
(ああ……)
ぎこちない揉み方がとても感じて、優希は思考が抜け落ちたように我を忘れてしまった。

「女の子に興味あるのね。……先生でもいいの?」
「先生が、好きです……」
「磯崎くん……嬉しいわ」
余裕がなかった。
(見たい……おちんちんが、見たい……)
感情が先走って気がつくと晋也を仰向けにしてズボンを脱がしていた。
「いいわね。内緒。いいことしてあげる」

 ピンと跳ねたペニスを見て思わず息を呑んだ。
(小さい……)
ペンライトみたい……。実際はそれほど細くはないが、そんな印象に思えた。
(子供だわ……)
いや、立派に勃起している。陰毛はまったく生えていない。こういう成長過程だってあるのかもしれない。なにしろ優希に経験がないのだから比較するペニスといえば、あのホームレスの男のモノしかない。アレを思い出すと吐き気に襲われる。だからアダルトビデオも一度観たことはあるが受け付けなかった。

 記憶を振り払って少年のペニスを見つめると胸は昂奮で満たされる。
完全に皮が被っていて、亀頭の張りも小さい。それでも精一杯勃起している。
(少年のおちんちん!)
夢中になって握り、扱いて皮を剥いた。
「ヒイ!」
晋也の叫び。その直後、先端からどくんと液が噴き出した。
「ヒャ!」
「キャ!」
晋也が悲鳴を上げ、優希もびっくりして手を離した。細いペニスからどくどくと精液が出てくる。その度に少年の華奢な体が痙攣した。

 晋也は涙を浮かべていた。訊くと射精したのは初めてだったという。
「ごめんね。痛かったの?」
首を何度も横に振り、腹にべっとりと付着した精液を見つめていた。どうやら驚きのあまり混乱してしまったようだった。剥いた先っぽは萎むとまた見る間に皮に被われていった。
「男子はみんなこうなるのよ。知らなかった?知ってたでしょ?」
晋也は放心したような顔で頷いた。

「磯崎くん。君のためにしてあげたのよ。わかる?」
優希は動揺していた。まさかあんなに簡単に射精するとは思わなかった。この行為は『わいせつ』ということになるのだろう。教師と生徒である。 
(どうしよう……。親に打ち明けたりしないだろうか)
そうなったら大変なことになる。……

 不安な気持ちに揺れながら、優希は大胆な行動に出た。パンツを脱ぎ捨て、スカートを捲って椅子に片足を乗せて秘部を開いて見せたのである。
(見たら、お互いさまよ……)
理屈にもなっていないが、こうすれば逆に口封じにならないかという思いつきであった。先にしがみついてきたのは晋也である。いけないことをしたという負い目もあるだろう。さらに教師の性器を見たことなど言えるものではないはずだ。
(同罪よ……)
咄嗟のことで恥ずかしさはなかった。

 晋也の目ときたら、瞬きすらしない。涙なんか消えて爛々と輝いている。その目を見て確信した。
(もう大丈夫だ……)
そう思ったら急に自分の恰好が恥ずかしくなってスカートをおろした。

 結局、心配は杞憂であった。晋也は鮮烈な経験を他言することはなかった。
 たしかにショックではあったろう。想像でしかないが、精通だけでも思春期の少年にとって大きな出来事なのだろう。なにしろ一生に一度のことなのだから。……知識だけは一応のものは持っている。
 精通……。女だったらどんなことに相当するだろう。
(初潮かな……ちょっとちがうか……)
やっぱり男と女とは比較はできないように思う。でも、果てしない大人の世界へ旅立つ第一歩ということでは同じかもしれない。

 晋也はその後二度、優希のマンションにやって来た。誘ったわけではない。日曜日に突然ドアの前に立っていたのである。
「磯崎くん……」
晋也は真っ赤な顔で俯いていた。何も言わない。
「どうしたの?」
揺れる想いはあった。この子の体を見たい。抱きしめたい。寛容に微笑みながら動悸は弾んでいた。しかし、のめり込む怖さがあった。自分も、そしてこの子も。……
「受験勉強、進んでるの?わからないことがあったら学校で訊きにきなさい」
冷たくあしらったつもりだったが、二日後の夜にまたやって来た。この時は昂ぶった様子で、顔を上げ、
「先生、好きです……」
小さい声だがはっきりと口にした。夜でもあり、近所のことも気にかかる。急いで玄関に引き入れた。

「塾の帰りなの?」
「はい……」
「じゃあ、早く帰らないと……」
晋也は答えない。答えられないのだ。ズボンの股間が突き立っている。
(目覚めさせちゃった……)
自分だって目覚めたようなものだ。
「とにかく、上がりなさい」
(この子のペニス、もう一回見たい……)
でも、これで終わりにしないと……。

 夜だし、ゆっくりしていられない。
「出したいんでしょ。今日だけよ。いいわね」
優希は逆上したようにズボンを下ろし、青白いスティックを口に含んで扱き立てた。
 後で振り返って自分でも信じられない行為であった。なにしろ自分も性体験はなかったのである。よくもあんなことできたものだと思う。余裕はなかったが、やはり相手が中学生だったことで無理が利いたのだと思う。
 夢中だった。精液を飲んでしまったのだが、よく憶えていない。

「ストーカー規制法って知ってる?もう来たらだめよ。受験に響くわよ……」
この言葉は効いたようで、その後晋也がやって来ることはなかった。


 



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