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惚れ薬
【その他 官能小説】

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人妻液垂れ(1)-3

 それから二時間後、待ち合わせた喫茶店に現われた奈々枝は話の出来る状態ではなかった。顔は上気して熱に浮かされた様相で、その眼差しはまるで愛撫を施されている最中のようにとろんとしている。
「磯貝さん…あたし、何だか体がおかしくて…」
(薬が効きすぎたか?)
こんなところで抱きつかれたら困る。俺はすぐに行動に移った。
「出ましょうか」
コーヒーに口もつけずに店を出ると人目も憚らずに腰に手を回して引き寄せた。何をしても拒否はありえない。
「ああ…」
奈々枝の手も俺の腰に巻きついてくる。
「奥さん、ぼくの話を聞いてくれますか?」
「ええ…何かしら…」
「前から奥さんが好きだったんです。愛してます」
耳に囁くと奈々枝はがくんと膝がくず折れそうになった。がっしりと抱え直して、
「好きなんです」
「そんな…ありがとう…うれしい…」
凭れかかって甘えるように頬を擦りつけてくる。
「磯貝さん…」
もう言葉が続かない。肩で息をする有様だ。抱えた腰回りはたっぷりの肉付きである。
「奥さんのお話はなんですか?聞きたいな」
「もう、いいの…いいの…」
欲情した心の乱れがすべてであった。


 足取りのおぼつかない奈々枝を抱き抱えて身を入れたホテル。奇しくも沙織を貫いた所であった。そこと決めて連れ込んだのではない。
(偶然とはいえ…)
めろめろになった母と娘を同じホテルで弄ぶなんて。…俺は腹の底から歓喜した。
 部屋に入った奈々枝は大きく息をつき、やや自分を取り戻した様子で、か細いながらはっきりと言った。
「シャワー、浴びさせて」
一緒にというと一人がいいという。
「洗ってあげますよ。一緒に入りましょう」
「いや…自分できれいにしたいの…」
体の隅々を洗うのに男の目が気になるということか。愛撫を待つ体を清めたい配慮というなら、そこが処女との違いだろう。

 ややあって、奈々枝はバスタオルで前を被い、前屈みの姿勢のままベッドに潜り込んだ。背を向けて縮こまった格好である。
(アソコをよく洗ったんだろう)
洗いながら感じてのけ反ったかもしれない。
 入れ替わりにシャワーを浴びながらあれこれ淫らな行為を想い描いた。もうすぐ実技を施すのだが、直前の想像がまた愉しい。ペニスがビンビンと跳ね上がる。
(安田の女房を犯す…)
改めて差し迫った現実を考えると異常な昂奮を覚える。沙織の時とは異質の高ぶりであった。いうなれば間椄的にサディスティックな感情が強い。むろん、肉汁滴る奈々枝の体にストレートな興味は十分にある。だがそれよりも安田への残酷な気持ちの方がはっきり見えている。沙織の処女体に埋没した時は感動が爆発してしまって復讐心など忘れてしまったが、いまはそうではない。安田を嘲笑うことの快楽がふつふつと湧き起こってくる。
(奈々枝のオ○ンコに俺の怒りの肉茎を差し込んでかき回してやる。それを知らずにあんたは女房を抱くんだ)

 


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