【タイトル】
恋する狼の甘い誘惑〜幼馴染と秘密の関係〜
【出版社】
オリオンブックス
【作者】
マイマイ
【あらすじ】
ベッドよりも立たされたままの方が好きなんだろう、変わってないな、おまえは――男性との付き合いに消極的な藤咲裕果。
それでも同僚であり良き友人でもある正樹となら、恋人になってもうまくやっていけそうだと感じていた。
ふたりの関係が進展し始めた矢先、偶然訪れた店で裕果は幼馴染の楠木明に再会する。
その瞬間、狂ったように互いの体を求め合った五年前の夏が思い出され、気持ちに反して再び明を渇望するようになる裕果。
「明なんか大嫌い……」そんな言葉をも愛しそうに受け入れ、裕果のすべてを包み込んでいく明。
全てを見透かしたような明に心も体も翻弄されながら裕果が見つけた危うくも揺るぎない本心は……
真っ赤な舌先が薄桃色の乳首に触れた。
温かくぬるりとした感触に肌がざわめく。
きつくつかまれた乳房が、男の指の形にあわせて歪められていく。
やめてよ、と怒鳴りつけたい。
それなのに口から漏れだすのは、熱い吐息交じりの小さな喘ぎ声だけだった。
……こんなことをされるために来たわけじゃないのに。
そう思いながらも、身勝手な男を受け入れていく自分の体が嫌になる。
ここにいるべきじゃない。
逃げたい。
だけど。
藤咲裕果は冷たい玄関ドアに背中を預けたま、ぼんやりと立ち尽くすことしかできずにいた。
ひとり暮らしには贅沢過ぎる、タワーマンションの最上階。
白と黒で統一されたお洒落なリビングの奥には、壁一面に目も眩むような夜景が広がっている。
テレビドラマや雑誌でしか見たことのない光景。
まるで現実感がない。
ここに幼馴染の楠木明が住んでいることを知って一週間。
裕果はほとんど毎日のようにこの部屋を訪れている。
懐かしい思い出を語り合うためでも、お互いの近況を報告し合うためでもない。
ただ、五年前の秘密を守ってほしいと説得するために。
ぴちゃ、ぴちゃ、と唾液の音が鳴った。
丸く突き出た乳頭が、左右に転がすようにして舐められていく。
敏感な突起を労わるように、どこまでも優しく。
じん、じん、と胸の芯が痺れている。
ときおり上下の歯で挟まれ、やんわりと噛まれる刺激がたまらない。
「あ……明……もう、やめて……」
ヒールの高いサンダルを履いたままの両脚がガクガクと震えた。
ゆるくカールした長い髪が、ドアと背中に挟まれてくしゃくしゃに乱れていく。
足元に落ちた白いワンピースはボロ布のように破れ、踵の下で黒く汚れている。
今日は玄関に入ったとたん、いきなり抱きすくめられた。
洋服とブラジャーを剥ぎとられながら何度もキスをされ、その後は執拗に胸を愛撫され続けている。
いま裕果がサンダル以外に身につけているものは、小さなリボンがついた桃色のパンティ一枚だけだった。
その薄布の内側は、もうぐっしょりと濡れている。
明はそっと顔を上げ、小さく笑った。
「やっぱりおまえは変わってないな、裕果」
「えっ……」
「ベッドで普通に抱かれるより、こうやって立たされたままやられるのが好きなんだろう?」
低く囁かれる声が、しっとりと心の奥まで流れ込んでくる。
それと同時に、聞こえるはずのない数々の音が耳の奥に蘇ってきた。
うんざりするほどの蝉の声、涼しげな小川のせせらぎ、むせ返るような緑と土の混じり合った匂い。
ざらついた木の肌にしがみつきながら、何度となく背後から突き上げられた夏の日。
まだ二十歳になったばかりの頃だった。
抱き合うことができれば、それでよかった。
他には何もいらなかった。
繰り返された過ち。
秘密の時間。
どきん、どきん、と胸の鼓動が激しくなっていく。
慌てて頭を振り、過去の幻影を追い払う。
「変なこと言わないでよ……あ、明が勝手に」
「嫌なら帰ればいい。何をされるかわかっているくせに、わざわざ俺の部屋まで来るのは誰だ?」
切れ長の目が、真っ直ぐに裕果を見つめている。
五年前と何も変わっていない。
嫌みなほど整った顔立ち、長身で引き締まった体つき、明るい茶色に染めた短い髪。
むしろ月日が経った分だけ、男としての魅力が増したようにも思える。
ずるい、と思う。
どうして、いまさら。
会わなければ、心を乱されることもなかったのに。
悪いのは、わたしじゃない。
明だ。
「わ、わたしは……話をしたかっただけよ! なのに、いきなりこんなことするなんて最低」
「だったらどうして抵抗しなかったんだ?」
縛られているわけでもない。
ドアの鍵は簡単に開けられる。
それなのに、なぜ黙って脱がされていた?
詰問するような口調。
「そ、それは……」
どう答えればいいのかわからない。
言葉に詰まった。
その刹那、大きな手が裕果の胸を離れて下半身へと滑り下りていく。
腰のくびれを撫でられ、下着の内側を探られた。
ごつごつとした硬い感触。
うっすらと開きかけた陰唇を押し広げられながら、粘膜の内側を擦り上げられていく。
ぞくぞくと全身を震わせるような感覚が、下半身から這い上がってくる。
指が動くたびに、ぬちゅ、ぬちゅ、と淫靡な音が響く。
だめ、こんなの。
恥ずかしい。
腹の奥がじくじくと疼いている。
頬が異様に熱い。
「い、いやぁ……そこ、いやぁっ……!」
「こんなに濡らしておいて、まだ言い訳するつもりか? 相変わらず嘘つきだな、おまえは」
「わ、わたし、嘘なんて」
「そうか、おまえにとっては簡単に忘れられる程度のことだったんだな? あの約束も、俺のことも」
何かを諦めたような声に、ずきりと胸が痛む。
そんな言い方しないで。
どうでもよかったわけじゃない。
わたしにとって、明とのことは……。
心の中での言い訳でさえ、その先が続かない。
一日も忘れたことなどなかった?
大切な思い出だった?
違う。
言葉にしようとすると何を言っても嘘になる。
明は裕果の返事を待たず、押し開かれた女陰の狭間へと指を沈み込ませてきた。
太く硬いものが、ぐにゅりとめり込んでくる感覚。
そのまま入口に近いところを摩られているうちに、ひっ、と悲鳴のような声が漏れた。
明の一部が、自分の中に入ってくる。
そう思うだけで、心の芯まで蕩けてしまいそうになる。
皮膚の下が燃えるように熱い。
「い、いや……あっ、明……」
挿入された指先が、うねるような動きを繰り返しながら潤んだ膣肉の深いところまでこじ開けていく。
肉襞をぐちゅぐちゅと掻きまわされるたび、熱湯のような蜜液がじゅわりと溶けだしてくる。
下腹の奥が甘く痺れていく。
腰の震えが止まらない。
うっすらと目に涙を浮かべて喘ぐ裕果を眺めながら、明が小さく笑った。
「思い出すな、裕果。あのときもおまえはそうやって、いやらしい顔をして俺を呼んだよな」
あのとき。
明の言葉に、再び記憶の扉が開いていく。
『明、きて』
『欲しいの、はやく』
『いま、ここで』
かすかに覚えているのは、うわごとのような自分の声。
深い意味などなかった。
あのときは、あまりにも子供で。
恋だとか愛だとか、そんな小難しい感情はいらなかった。
ただ、繋がり合うことだけが自然に思えた。
本能に突き動かされて交わる、二匹の動物のように。
抱き合うための関係に、名前をつける必要などないと思っていた。
ときには我慢する必要があるなんて、考えもしなかった。
明も同じならよかったのに。
だけど。
止まらない記憶の奔流。
あの夏の日に引きずり込まれてしまいそうな自分が怖くなる。
はやく忘れたい。
全部なかったことにしたい。
なのに、どうして明はここにいるの。
「嫌い……明なんか、大嫌いっ……!」
思わず両手を伸ばし、明の肩にしがみついた。
細くて華奢に見えるのに、こうして触れてみると意外なほど筋肉質で逞しい体格をしていることがわかる。
明がこんなに男らしい体をしているのが悪い。
こんなに懐かしくて綺麗な顔が目の前にあるのが悪い。
すべての責任を明に押し付けながら、裕果は自分からキスを求めた。
磁石が引きあうようにして、自然に唇が重なる。
思ったよりもずっと柔らかで優しい感触。
まだ足りない。
もっと深く明を感じたい。
肩に置いた手を首にまわし、さらに強く体を密着させた。
裸の胸が明のTシャツに擦れる。
ふたりの間にある、たった一枚の布がもどかしい。
片腕だけで抱きついたまま、せわしなく明のTシャツを捲り上げる。
引き結ばれた唇をこじあけ、その隙間に舌先を捻じ込む。
ねっとりと時間をかけて口の中を探り、下を根元まで絡ませ合いながら温かな唾液を啜る。
明は戸惑う様子も見せず、裕果のしたいようにさせてくれる。
こうしている間も、明の指先は裕果の中で遊び続けている。
子宮口に近いところが、きゅんと甘く疼く。
溢れ落ちた性蜜が内ももを伝って足首まで滴り落ちていく。
体温が急速に上昇し、全身から汗が噴き出す。
気持ちいい。
もう変になりそう。
だけど、欲しいのはこんなものじゃない。
もっと。
もっと別の……。
うっとりと目を閉じた裕果の耳元に、明が小声で囁く。
「ベッドに連れてって欲しいならそう言えよ。それとも、ここで最後までしたいのか?」
「い……いやっ……き、嫌いだって、言ってるじゃない……あぁっ……!」
突き入れられた指が、ぐちゅぐちゅと乱暴に膣内を掻きまわしていく。
荒々しく思える動きの中でも、明の手はきちんと感じやすいところを心得ている。
腰が勝手に揺れてしまう。
こんなの、恥ずかしい。
でも、いい。
感じる、すごく。
膣の襞を練り込まれ、何度も擦り上げられているうちに、熱を孕んだ快楽の波が凄まじい勢いで押し寄せてきた。
絶頂感が近づいてくる。
息を吸うのも苦しい。
腹の奥が締め付けられ、足先が引き攣れるような感覚があった。
目尻に溜まっていた涙がこぼれ落ち、視界が揺らぐ。
膝がガクガクと震え、とても立っていられなくなってくる。
「いやぁっ……もう、だめっ……!」
「本当に素直じゃないな、おまえは」
奥深くまで埋まっていたはずの指が、するりと引き抜かれていく。
あとほんの少しだったのに。
体の中に残された空虚が不満を訴えている。
中途半端な疼きが腹の奥でくすぶっている。
自分の指を突き入れて、思い切り引っ掻きまわしたい衝動に駆られる。
けれども、明の目の前で自慰などできない。
わずかに残された裕果のプライドが許さない。
「ど……どうして……」
「なんだよ、その顔。やめてほしかったんじゃないのか?」
乱れた裕果の髪を撫でながら、明がからかうように笑う。
すべてを見透かしたような目。
意地悪な明。
悔しい。
腹が立つ。
裕果は涙目のまま顔を上げ、精一杯の虚勢を張った。
「……そ、そうよ。どいて、もう帰るから」
突き飛ばそうとして、明の平らな胸を両手で叩いた。
頑丈な明の体はぴくともしない。
反対に強く腕をつかまれ、背中をドアに押し付けられた。
「痛っ……」
「相変わらず素直じゃないな、裕果」
「やめて、離して!」
「このまま帰すわけないだろ? おまえが泣きながら俺を欲しがるまで犯してやる」
ぞわりと鳥肌が立った。
冗談なのか本気なのかわからない言葉。
そんな声にすら反応してしまう自分が許せない。
求められているのだと思うだけで、胸の中になんともいえない気持ちが広がっていく。
強引さへの嫌悪感と、求められている嬉しさ。
真逆の感情が交互に胸を掻き乱していく。
こうして少し力を加えられただけで、もう自由には動けない。
明が男であることを痛いほど感じる。
理性の箍が外れていく。
体はもう、この先にある悦びを求めて焦れている。
「ど、どうせ口だけでしょ? ……そんなこと、できもしないくせに」
本当に伝えたいのは、こんな言葉じゃない。
だけど、他にどう言えばいいのかわからなかった。
明の表情は変わらない。
ただ、目だけが鋭さを増していく。
「ずいぶん生意気な口をきくようになったな。俺を怒らせたいのか?」
「生意気だなんて……きゃあっ!」
最後まで言い終わる前に、裕果は両腕をつかまれて床の上に組伏せられていた。
「や、やだ、いやあっ!」
打ちつけられた背中がひどく痛む。
身長百五十五センチの裕果の上に、百八十センチを超える明の体がのしかかってくる。
貪るように唇を吸われながらパンティを引き毟られ、太ももの間を大きく押し広げられた。
「んっ、んーっ!」
口の中に舌を捻じ込まれ、叫んでいるはずの声が喉の奥にこもる。
両手と両足をめちゃくちゃに振り回して暴れてみても、明は引き下がらない
ジーンズとトランクスが慌ただしく脱ぎ捨てられ、明の腰が裕果の中心に擦りつけられた。
熱く滾った男根の先端が、裕果の入口に押し付けられていく。
抵抗する間もなく、丸みを帯びた亀頭がずぶりと淫裂にめり込んできた。
巨大な肉の塊が、焼けつくような熱を放ちながら膣肉を押し割っていく。
「んんっ……!」
息も止まりそうなほどの圧迫感。
蜜液に潤みきった媚肉は、ほとんど抵抗もなく明を受け入れていく。
重厚な肉塊は、加減なく恐ろしいほどの勢いで最奥部に向かって突き進んでくる。
みちみちと膣襞を押し割られていくたびに、肉体が内側からじんじんと甘く痺れていく。
頭の芯が揺さぶられる。
ああ。
苦しい。
気持ちいい。
欲しかったの、これが。
明を求めて腰が淫靡にくねり始める。
突っ張っていた手足から、次第に力が抜けていく。
ぱたん、と裕果の手が床に落ちた瞬間、明の唇が離れた。
勝ち誇ったような目が裕果を見下ろしている。
「そんなに欲しかったのか? 昨日もあんなに可愛がってやったのに」
「だって……あ、あっ……!」
ずん、と体重をかけて、さらに深いところまで突き上げられた。
腹の奥で燃え盛る炎が暴れている。
女壺からは沸騰した湯のような愛蜜が溢れ落ち、裕果の尻の下まで濡らしていく。
もう拒む気持ちは微塵も残っていない。
それなのに明は喘ぐ裕果を眺めたまま、それ以上動こうとはしなかった。
膣奥まで挿入された男根が、どくん、どくん、と力強く脈打っているのがわかる。
もっと、もっと欲しい。
尻を浮かせ、自分から陰部を擦りつけるようにして腰を振った。
ふたりの間で、ぬちゅ、ぬちゅ、と粘着音が鳴り続けている。
はしたない格好。
こんなの、わたしじゃない。
いつも明のせいでおかしくなってしまう。
はあ、はあ、と息が乱れる。
明は裕果を見つめながら、満足げに微笑んでいる。
「素直なおまえは可愛いよ、裕果。ほら、どうしてほしいのか言ってみろ」
「あ、あっ……いっぱい、欲しいの……ねえ、もっと……」
「ああ、いい声だ。おまえはそうやってあの夏の間中ずっと、俺のを欲しがってたよな」
朝も、昼も、夜も。
ふたりきりになれる時間があれば、おまえは一秒だって我慢できなかった。
わざと下着もつけずに短いスカートを着て、俺を誘ったこともあったな。
こうやって強引に押し倒してやると、ぐちょぐちょに濡らして悦んで。
初めてのときは、脱がせてやっただけで『恥ずかしい』って泣いたよな。
全部覚えてるよ、裕果。
それなのに、おまえは……。
明の言葉がぐるぐると頭の中を駆け巡っていく。
古い記憶と現実が混濁する。
明は裕果の腰を抱え、凄まじいスピードで男根を打ちこんでくる。
噴き上がる熱に粘膜は焼き尽くされ、骨まで砕かれてしまいそうだった。
再び絶頂に向けて体が押し上げられていく。
熱い、気持ちいい、こわい。
「おまえは俺を裏切った。おまえにとって、俺はただの遊び相手だったんだろ?」
「ち、違う……いやっ、あぁっ!」
ばちん、ばちん、と互いの肉が激しくぶつかり合う。
荒々しい振動に上半身までガクガクと揺さぶられていく。
遊びなんかじゃない、と言いたかった。
じゃあ何だったんだと問い詰められても答えられない。
だから裕果は、いつでも黙って顔を背けてしまう。
それが明の苛立ちを煽り立てていく。
「言え、俺が欲しいって。俺のことが好きだって言えよ」
「あぁっ……! あ……明……好き……」
迫られるまま、求められた言葉を口にした。
本心なのかどうか、明にも自分にもわからない。
何の意味もない言葉。
それでも裕果は『明が好き』と、掠れた声で何度も繰り返した。
明は額に汗を浮かせながら、皮肉に頬を歪めた。
「本当に嘘つきだな、おまえは」
「あぁ、はぁっ、もう……もう許して……!」
打ち抜かれる速度がさらに上がっていく。
思わず明にしがみつき、背中に爪を立てた。
オーガズムの波が怒涛のように押し寄せてくる。
体の奥深いところが悦びにわなないている。
ずっとこれが欲しかった。
いいの、すごく。
お願い、このまま、もっと……。
目の前に火花が散り、足先から脳天まで強烈な電流が駆け抜けていく。
腰の動きが緩やかになった。
息を弾ませながら、明が裕果の耳元に唇を寄せてくる。
「俺のことが好きだと言ったな? 裕果」
「ん……うん……」
「だったら、あの男のことはどうなんだ」
「あ……やめて……」
胸にずきりと鋭い痛みが走る。
育ち始めていた恋。
平穏で清らかな交際。
すべてが順調だったのに。
明に再会するまでは。
「……明には……関係ない……」
「ああ、そうだな。こうやって一緒にいられるなら、俺はそれでいい」
「も、もう二度と来ないんだから……」
「来るよ、おまえは」
耳元から頬、首筋へと明の唇がつけられていく。
愛おしそうな仕草に気分が悪くなる。
見えない鎖に全身が絡め取られていくようだった。
ずるい、明。
こんなふうにされたら、離れられなくなってしまう。
もう終わりにしたはずだったのに。
本当はわかっている。
悪いのは、明じゃない。
ずるくて嘘つきなのは自分のほうだ。
「嫌い……明なんか、大嫌い」
涙で声が詰まる。
明のキスは終わらない。
泣きじゃくる裕果の目には、明日も言い訳を重ねながらこの部屋のドアを開ける自分の姿が見えていた。
(本篇に続く)