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未定第二部
推理リレー小説 - その他

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未定第二部 9

「チッチッチッ…今泉の姐さんの手をわずらわせるまでもありませんぜ…」
星条旗のベスト(以下略)な男がゆらり、と現れた。
「イエローボーイの健!さっきはジョーの兄貴が世話になったらしいな!ウェスタン四天王が二番手…」
「邪魔」
どげしっ…ざぶ〜ん…ぶくぶく。
「茜ぇっ!」
絶叫する今泉。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ…。どうやら四天王一の泳ぎの達人、フィレオフィッシュのフリッキーが相手をする番のようだな…」「邪魔」どげしっ…ざぶ〜ん…ぶくぶく。「わははははははははははははっはははははははははははははははははははっははははははははははははははあはは…げほっ!ごほっ、ごほっ!?わんぱくフリッキーと異名をとるこの俺様が、夜の海如きに負けるものかっ!!見よっ!!ふりっきいいいいじゃあああああんぷっ!!!」海の中に落ちたはずのウェスタン男三番手だったが、ものすごいジャンプで船に戻ってきた。頭にワカメを乗せ、大笑いするフリッキー。
いたたまれなくなったらしい健が、フリッキーなにがしに耳打ちする。
「あの…悪いんだけど、また次の機会って事にしてくんない?」
「へ?」
「そーいう雰囲気じゃねーだろ?な?」
目に涙を溜め、海に帰るフリッキー…。
「あ…もういい…時間に余裕のある時、四番手に期待すっから…」
健、成長したなぁ…。
それはそうと、この銀髪の女。『今泉の姐さん』とか『茜』とか呼ばれていた…。昔、今泉の親類という事で面識があったのだが、だいぶ印象が違う。
「茜…傭兵になったとは聞いていたが、テロリストの番犬とは堕ちる所まで堕ちたか」
今泉(省吾)の瞳に怒りが宿る。
「オカマに説教されたくないわね…」銀髪の女はそう言って今泉を両断した。不断はにこにこと笑顔を崩したことのない今泉だったが、茜の言葉には感情を露わにした。何も言わないが、険悪な様子で茜を見据える今泉。しかし、今は俺達は囚われの身である、茜が暴言を吐こうと耐えるしかなかった。「俺達をどこへ連れて行くんだ?」そう訊ねると、茜はじろりと視線を向けた。「ボスのところへ連行するのよ」

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