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未定第二部
推理リレー小説 - その他

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未定第二部 1

結果はどうあれ、とりあえず『桜子』という荷物を無事届けた俺は、フツ〜の会社員『鈴木誠司』として退屈な日々を送っていた。仕事はそこそこあるのだが、自分から真面目に取り組むつもりはさらさら無い。『やれ』と言われた仕事だけ人並みにこなす程度…。
…さすがに頼まれた仕事は断れない。給料分くらいイイかな〜と人並程度の労働意欲は持ち合わせているつもりだ。今日は新入社員二名の面接をまかされている…。「黄田健太です」「銀城鈴香です」「帰れ」
どう考えても新入社員に見える歳でもないだろう…。
もっとも見たくない男と、身体だけはお友達になりたい美女の登場に俺は深々と溜息を付いた。
勿論、二人は言わずと知れたイエローボーイの健とけつねコロッケの銀鈴である。
「本物の新入社員はどうしたんだよっ!?」
俺は二人を給湯室に連れ込んで詰問した。
しかし、怒髪天を突く俺様の形相もまるで意に介さず、脳天気二人組はへらへらと笑ってメッセージカードを差し出す。
「その内やって来るって。それより新しい仕事の依頼だぜ…」
健に差し出されたメッセージカードを俺は開いた。
「またとんでもない仕事の依頼じゃないだろうな。桐山が間違って持ち込んだベンガルタイガーを返してこいとか、どこぞの金持ちの女の子を爺さんの元へ届けろ、なんてのは金輪際ごめんだぜ…」
…健太…べこのハナがなまらめんこいこっこさ産んだ…(中略)…とうきび畑さ…
赤面して手紙をひったくる健。「すまん間違えた」…つーかオマエどこの出身だよ…。
…内容は至ってシンプル…約束の時間と場所に書類を届けてくれとの事だ…お銀がそれらしいファイルを差し出す、どうせヤバい代物だろうが…。「後にしてくれ新入社員が…」「その新入社員てのがクセ者なんだよ」健が掃除用具のロッカーを開けると、スーツ姿の若い男女が縛り上げられていた。

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