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未定
推理リレー小説 - その他

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未定 22

『しかし、厄介なハジキだ』とは思うこともなく、ただただ、酒に食事に没頭している誰かさん。『あっ。…これは?!…うめぇな(爆)。
「なるほど、目元なんかはお兄さまそっくりね…」全員がお腹を満たした頃、公主が不意に口を開いた。「あなた、もしかして肖星さんの異父姉……」公主の言葉に何か思い当たったのか、葵がぽつりと呟き、その呟きに桜子の箸が止まる。しかし、公主は薄い笑みを浮かべるだけで、葵の言葉を黙殺した。「そろそろ本題にはいるけど、遺言の開示まで、その娘を私達に預からせてくれない?」
「少し考えさせてくれないか?」 そうは言ったものの、実のところ僕らは、公主を信じることができないでいた。桜子の命の保証など、ないではないか。例え安全であっても、銀鈴を見て考えると公主の手駒に堕ちないと、どうして言えるだろうか?
…言っといてアレだけど、マズかったかもしれない…。六錠と執事、一応温厚な姿勢は崩していないが、その視線には隠しようのない程の殺気が込められている…。「…いいでしょう…」
既に考えはまとまっているのだが、やはり不安が残る。さすがに俺も慣れない室内であの二人とやりあう自信など、ない。かと言ってはいそうですかと、桜子を公主に預けるのは俺の第六感が危険だと告げている。いったいどうしたものかと、俺は頭を抱えてしまった。

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