PiPi's World 投稿小説

未定
推理リレー小説 - その他

の最初へ
 18
 20
の最後へ

未定 20

「先輩が似合った服をお召しになれるのでしたら、それで良いではないですか…」ブゼンとする銀鈴を葵がたしなめる。「ふ〜ん土下座右衛門くん年下キラ〜」たくこの女は…。と、そうこうしてるうちに海上皇宮とやらが見えて来た。
「さて、邪がでるか鬼がでるか…」
車から降り海上皇宮を見上げながら俺はそう呟く。
「大丈夫!何があろうが私が先輩を守りますから!」
葵がそんなことを後ろで言っているが、どうせ守るなら俺より桜子を守ってほしい…
俺達は店の者に案内され、店の奥へと通された。巨大な広間が貸しきりにされ、テーブルの上には豪勢な料理が湯気を立てて俺達を待っていた。いわゆる満願全席というやつだろうか。給料日前には焼いたキャベツをかじっている俺にはまるで縁のなかった御馳走だ。ただ、料理は俺達を待っていたが、俺達を呼びつけた本人はまだ姿を現さなかった。
「なんだぁ?人のこと呼びつけといて公主様とやらはまだお見えじゃねぇのかよ。」
ぼやいた俺に葵がなだめるように少し笑いながら応える。
「きっとあちらもお忙しくていらっしゃるんですよ。」
すると銀鈴がすかさず毒づいてきた。
「呆れた‥あんたよくもまぁ正体知れない奴の弁護なんかしてられるわねぇ。まったく‥どれだけ能天気なんだか。」
いや、待て。さっきまであれだけ買い物しまくってた奴がそれを言うか!?
「? 何よ?」
思わず絶句してしまった俺たちに銀鈴が不思議そうに問い掛けてきた、その時‥

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す