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なつらぶ!
その他リレー小説 - コメディ

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なつらぶ! 9

「いや…でも、マズいだろ。ほら…俺、男だし…な?」
何を言ってるんだ俺。
「う…ん…でも…いいよ」
何がいいんですか!?
「いい…のか?いや、良くない!やっぱ帰るわっ!」
慌ててドアに手を掛けた瞬間ドアがまた勢い良く吹っ飛んできた。
「あだっ!?」
「くりあーりくっ!」
「あぁ…私のドアがー…」
ドアを蝶番ごと吹っ飛ばしたのはつきだった。
「よくも私を騙してくれたわね…」
「は?騙してなんかないけど」
「あんたがくりありくだったとはね!」
いや、あんたがとか言われてもな。
「パパからあんたが家に入らないように門番をしていたのをすっかり忘れた時にあんたが現れるとは…引っ掛かるとこだったわ、この卑怯者!」
「つきちゃんが悪い」
あと娘を門番にすんな、あの親父。
「つきちゃんって言うな!今からつき様と呼ばせてやる!」
「おつきさま?」
「なつ姉は黙ってて!」
見事な姉妹コンボだった。
「ということでコロス!デス!キル!なつ姉には悪いけど私のお小遣いがかかってるんだよね!」
ステップを始めるつき。
「ちょ、ちょっと待って…つき!この人は私の大事なっ…!」
「ふふん…なつ姉の彼氏さんなんだよね?でもね…そんなの認めないんだから!」
つきは体勢を低くし、獲物を狩るハンターかのごとく俺を睨んだ。
「分かった。分かったよ、つきちゃん。そう来るなら俺にも考えがある」
「へぇ…さっきは避けられたけど奇跡は二度と起きないよ!私以外は!」
つきが跳躍する。
その前に俺はなつの後ろに回り、両手をなつの胸に触れないように覆った。
「揉むぞ!?」
「へ?」
「ひぃやぁぁ…!!??」
ピタッと三人の動きが止まった。
「つきちゃん…揉むよ?」
「も、揉むって…なつ姉の胸…を?」
「そうだ…おっぱいだ!」
「おっ…ぱい……」
つきの顔が歪んだ。
どうやら人質ならぬおっぱい質は成功したらしい。
できれば成功しないで欲しかったことは言うまでもない。
「卑怯だぞ変態っ!なつ姉、大丈夫かっ?」
「はぅ……つき、お願いだからやめて……」
「ぅ…分かった…くりありく!も、揉んだら…ギッタンギッタンにしてやるからね!」
「ギッタンギッタンにする前にモニュンモニュンにしてやんよ」
卑猥な擬音になつの体がビクッと震えた。
「私だって揉んだことないのに!」
「そんなことは知らん。姉妹でお風呂とか入って洗いっことかしないのか?」
「誰が答えるか!」
「答えないと揉むぞ?」
「はぅ…!?つき、答えてっ…!!」
「くっ…なつ姉は…触らせてくれないから……」
必死だった。
俺以外みんな必死だった。
そして俺は変態だった。
「つ、つき…お願い、りくと喧嘩しないで?」
「喧嘩にもならないよ、なつ姉!私のエアリアルで空中で奴は死ぬ!」
「そういうのは屋内でやるもんじゃないよ、つきちゃん」

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