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俺の守り神・ぷらす
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俺の守り神・ぷらす 10

「…ミナも…一回……」
それ以上は口に出してはいけない。出してしまったら…きっと今までのバランスが崩れてしまう。
「…くっ……」
無性に腹がたった。
きゅるるる…
そして腹が鳴った。時計は二時を過ぎていた。昼食もまだなのを気付く。
「確か…焼きそばだったよう…な…」
青海苔が無くてスティックのりがある。
…とうすれば間違うのだろう?
「まぁいい…焼きそばは作れる」
食材を切りジューと香ばしい匂いが漂う。すると…
「…いい匂いがー」
水名が寝ボケで台所に来る。
「はよ…酔いは醒めた?」
「頭が痛くない気がする…」
「じゃあ大丈夫なのか」
ふらふらとミナは皆を呼びに言った。
昼食はなんでオッサンが来たのかなどの話が飛び掛かっていた。そして水名の様子を見にきたということで結論した。
オッサンは…俺に会いに来たのではないかと思うのは俺だけで…口にしなかった。

「…たりー」
月曜日の通学路はとても厳しい。休みボケがまだあるうえに、ギンギンに光が目に入る。とても一週間の始めとは思いたくない。
「おはよう♪」
「あれ?おはよう、佐倉さん」
なんと佐倉さんと一緒に登校イベント発生!!CG回収ポイントか!?
「あれ?元気無い…ね。どうしたの?」
「月曜日の朝って嫌いなんだ。こー…休みから抜けられない感じがして」
「うーん…確かに私もそうだなぁ…」
共感者発見。さっきの選択肢は間違ってないと見た。後はこのまま楽しく学校に向かうのみだ!!
「それで…この前の女の子…誰?」
バッドエンドまっしぐらか!?何がいけなかった!?もしやこのまま佐倉さんがカッターで俺を刺殺でデッドエンドか!?
「あー…あいつね!?あいつは…親戚の女の子なんだ!!」
「…ふーん…その子…学校は?」
ギクリ。どうした?今日は鋭いぞ、佐倉さん!!
「が…学校は〜…通ってるよ?俺の家から。遠いけど」
口調が真木みたいになってしまう。
「そうなんだ〜♪今度遊びに行っていい?」
マズイ。マズイ…マズイマズイマズイマズイ。
何がマズイのか分からないくらいマズイがとにかくそれはマズイ。
「今は〜…マズイかも…」
水名だけじゃなく後、4人もいる。
必死。つまり…必ず死ぬ。俺が。
「そ…だよね。親戚の子が遊びに来てるのに私なんて行っても邪魔だよね」
「邪魔じゃないけど…その子…佐倉さんとは気が合わないと思うよ?」
「大丈夫♪私、我慢するから♪」
……我慢?
「分かった…じゃあ今度紹介するよ」
「ありがとっ♪!!」
ニコッと笑顔を見せて席に向かう佐倉さん。俺達は話しているうちに学校に着いていた。
てか…佐倉さん可愛い…やべ、ホレそう。
「ね〜♪まちゃる〜♪僕にも紹介して〜♪」
「黙れ雄太。さらにキモいぞ雄太。頑張れよ雄太」

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