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俺の守り神・ぷらす
その他リレー小説 - コメディ

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俺の守り神・ぷらす 11

「やばい…泣きそう…」
「嬉し涙か?仕方ねぇなぁ…お前はやっぱり親友通り越して他人だ」
「おいおい…今日はいつもに増してクールボーイだな…どうした?」
「…佐倉さんとケンカしそうになった」
「俺にそれを当てつけるなんて親友ぶりが発揮されてるなぁ…」
「黙れマザコン」
「そんな属性ねぇよ!?」
雄太は朝からいい感じである。こいつと友達になったのは…
「…田んぼに埋まりそうだった優を俺が助けたんだよな?」
「変な設定作るなコラ…てか何故俺の心が分かる?」
これである。
お互い…たまに考えてることが分かるのだ。その時は顔に書いてあるとか言って二人で誤魔化すが、二人共つながりがあることは認知している。
「ほら、早く席に座れ。先生来るぞ?」
「へーい…じゃあまたな」
「おう」

4:00…通学路を歩いている学生達は早く家に着きたいという気持ちでいっぱいである。
裏腹な気持ちな俺。家に着きたくない。何故なら後ろに悪質なストーカーがいるからだ。
「早く家に帰ろうぜぃ!!」
「まぁ待て…あそこの公園で哲学を語らないか?」
「いいけど…置いてくぜ?」
「お前それでも親友か?」
「うっせ…他人が!!」
朝のことを悔いる俺。
一歩ずつ家に近付いている。
問題は消えない。とりあえず…一番の問題は…
佐倉さんが俺達をストーキングしてることだ。
逆ストーカー?
もちろん雄太も分かっているが黙認。何故なら目的が分からないからだ。おそらく目的は雄太と同じである。
それを知ってるのは俺だけなので…焦る。
しかも見つかってるのに、見つかってないと佐倉さんは思ってるらしい。
落ち着け、俺。今、家に雄太と佐倉さんが来たらどうなる…?
脳をフル回転。イメージを明細に…
「ミナちゅわ〜ん♪」
「優君…どうゆうこと?」
「ここここちらも♪ヒーメちゃーん♪」
「ねぇ優君…なんでかな?」
「もーう…みんな大好きだよーん♪」
「…優君…嫌い…」
……壮絶だ…。
ありえねぇ…。山崎家崩壊の可能性濃厚じゃねーか。
「なぁ…雄太…やめないか?」
「嫌だ」
なぁ…佐倉さん…やめない?
嫌よ。
容易に答えが想像できる。佐倉さん、こえー。
そして…ついに…
着いてしまいました。ええ…我が家です。母さん…家に帰っ……家、無いかもしんない。
「…着いたぞ?」
「ソダネ…」
すると後ろから…
「あれ〜♪優君と雄太君だ♪奇遇だね♪こんなところで…何してるの?」
佐倉さん、演技下手…。
「おう!!今から優の家の家宅捜索に踏み切るところよ!!」
「へー♪私…入ったことないな…優君…いいよね?」
「ソダネ…」
「「おじゃましまーす♪」」
ズカズカと家に入っていく二人。それに遅れて俺も入る。
やっぱり五人揃って居間にいた。二人は信じがたい女子人口密度の高さに唖然としている。雄太なんて異次元の世界へトリップしてる。

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