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俺の守り神
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俺の守り神 8

新年が来ると神達は戦い、誰がその年の神になるか競う。神は水、雷、火、木、土の5人いるらしい。ちなみに去年は火。
それと神同士には見えない引力があり、必ず遭遇する仕組みになっている。
また毎年…神が違う。去年の水の神はミナではなく違う人だった…と。ミナは500年、選ばれなかった水の神らしい。

暗闇のせいか…空気は重い。
ミナは必要最低限のことしか教えてくれない。
負けたら…ミナはどうなるのか…そして…俺は…。
聞き出せない空気がまとわりつく。

暗闇のせいか…こんなに暗いミナを見たのは初めてだった…。
「…ミ」
「あー!!もぅ!!」
びっくり。
「なんで!!私が!!あんな奴に!!」
「落ち込んでたんじゃなかったのか?」
「冗談!!私が落ち込むとでも?」
いや…全然。
「やっぱり早く優に教えておけばよかったわね…」
「教えてどうなるもんなのか?」
「あるわよ!!御主人様の命令が無いと、相手に攻撃出来ないんだから!!」
「そうなのか?」
「そーなの!!あいつら…まだ教えて無いこと分かってて!!」
凄まじい勢いで怒るミナ。しかしそれをぶつける相手がいなくて神様は非常に御乱心です。
…こんな奴が神になっていいのか…?
「でもあいつらはなんであの時に俺らを倒さなかったんだ?」
「余裕だと思ってるんでしょ!!」
結局、家に着いてからもプンプンしてて早く寝やがった。
俺の体の心配はしないのね。
したらバチがあたりそうだな…神様だし。

「優ー!!」
「んぁ…?」
「朝だぞ!!起きろ!!」
「…朝からうるさい」
「えー!!こんな可愛い娘が起こしにきてくれるんだよ♪」
「目覚時計のほうがマシ。おやすみ〜」
「なっ!!最低!!」
バシャァン!!
「冷た!!ミナ、お前っ!!」
「あれ〜?優…もしかして…おねしょ♪?」
「ばっ!?…違ぇよ!!」
「お母さーん!!ちょっと来てー!!」
「母さんん呼ぶなー!!」
「はーい…どうしたのミナちゃ…」
「優がおねしょしてるの…はしたない…」
「お前っ…!!」
「あぁ…私、優の育て方間違ったかしら…貴方どうしましょう」
「罰として朝食抜きなんてどうかしら…♪」
「お前が言うな!!」
「貴方…分かったわ!!優、朝食抜き!!」
「なっ!?母さん!!」
「それと後片付けは自分でやって。はーい、ミナちゃーん♪朝食食べよう♪」
「そうですね♪お母さん、料理御上手ですから♪」
「ありがとう♪」
ニヤリ…
「てめーら…」
上機嫌な母と作戦が成功した神様が階段を降りていく。
俺はとりあえず、ドライヤーを手にした。

朝食抜きは俺にとってキツかった。
ぐ〜…
腹が…
ぐ〜…
鳴り止めよ!!
ミナは後ろでクスクス笑ってる。
そしてやっと昼食。俺はいつも教室で雄太と一緒に食べているが…ミナはどうすんだろ…。
「ミナ、お前誰と食べるんだ?」
「一人だけど?」
「じゃあ俺らに入る?」
「…オカズをもらえるなら」
「……………雄太がな」
と噂をすれば…
「ま・さ・る〜昼のって…ミナさん!!!???」

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