俺の守り神 1
「あの…今、何年ですか?」
周りには深々と雪が降り積もり、家にいたって寒いように感じる。
一月一日。
田舎のばあちゃんの家に帰省したのはいいが…つまらん。隕石が降って来るとかないかな、と思っているうちに…。
「優ー!!ちょっと手伝ってー!!」
という母、真梨子の声。めんどくさ、と思いつつすっかり重くなった腰をあげて呼ばれたほうに行ってみたら…。
…小屋?こんなところにあったかな…。はて、と首をかしげる俺を見つけ。
「ちょっと優!!ぼうっとしてないでコレ運んでよ!!」
母さんはやたら大きい箱を指指した。
「18なんだから、これくらい運べるでしょ?」
「それって偏見だよ?」
「いいから、じゃあお母さんは忙しいからコレを奥に運んでおいてね?じゃあよろしくねー?」
あ…逃げやがった。
「よいしょ…くそっ…重いなコレ」
箱は18の男が抱えてやっと持てるくらいの大きさだった。一歩一歩言われた通り奥へ進む。
そして…つまずく。スローモーション?
バキッ…
あ…大破した。
「いったー…やば…」
派手に転んだ俺は目の前に箱から木の板に成り代わった物を見た。
そこには…
「巻き物?」
古びた巻き物があった。見ずにはいられない好奇心いっぱいの18歳。未だ彼女無し。
ペラペラペラ…そこにはなにやら日本語が。読んじゃいけない雰囲気。読まずにはいられない好奇心いっぱいの18歳。もちろんキスも無し。
「カナ…マカラキ…セル…ロミカニア…『ミナ』」
ま…普通はなんもないよね。
さて…壊れた箱をどうしようか考えるかと後ろを見た時。
絶句。
見たことない女の子が倒れていた。
焦る。寒いのに汗が出る。30秒フリーズ。30秒現実逃避。
「えと…どちら様?」
応答無し。
「もしもし…?」
応答無し。
見た目は俺より年下。そしてあまり見慣れない巫女装束。 「どうしたもんだか…」
その時に脳裏によぎったもの。
隠す?
いやダメだろ。
じゃあどうする?
どうしようもない。
自問自答。チラと彼女を見る。
…可愛い。未だ彼女無しの俺にはもったいないくらいだ…。
寝てるし…。
ニヤリ
そーっと近付く俺。標的は寝ています、隊長。
「キスくらい…いいだろ」
唇と唇の距離10センチ。目を閉じる俺。その時。
「あの…今、何年ですか?」
「え…?」
至近距離で向き合う二人。
「うわぁっ!!いや、これは違うんだ!!あのな…!!」
パニック。
「あの…今、何年ですか?」
「えぅ?えと…2006年…なったばっかですけど…?」
「むー…500年寝ちゃった…」
もしかして…俺の頭がおかしいの?
「もしかして君が私を起こしてくれたの?」
「え…あ…よく分かんないっす」
未だ混乱中。500年寝てたの?寝坊しすぎだね。
「だぁかぁらぁ…その巻き物読んだの?」
「読んだっす…」
「ふーん…じゃあ君が御主人様か…」
「え…?」