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亜紀13.5才
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亜紀13.5才 3

亜紀達を狙うのは宿命の敵ともいえるケヌキー隊だ。ケヌキー隊は生きとし生ける者達の鼻毛を全て抜いてしまうという悪の部隊であった。鼻毛がなければ人々は簡単に病気に感染してしまう。そこで立ち上がったのが鼻糞神士の二人である。地球人の鼻毛を守るためケヌキー隊に挑む。
「毛ーッ、毛ッ毛ッ毛ッ」
独特の口癖を持つケヌキー隊が遂に地球にやってきた。彼等の乗った宇宙船が人里離れた山奥に着陸した。
「隊長、地球に着きました」
「…遂に来たか、この時が」

「そこまでよっ!!」
「馬鹿、タイミングが早いわっ!」
突如現れた、空気の読めない謎の二人組に焦るケヌキー隊。
「な、何者だっ!」

「ホレ見たことか。敵さんの目的とか、よくわからん内にイベント進行しとるではないか」
「うっさいわね。どっかのマンガと被っているキャラを一字でも長く、この世にのさばらせてはおけないの!」
「馬鹿もん!口がすぎるぞ、亜紀。アッチは髪の毛を狩って、コッチは鼻毛だ」
「同じようなもんでしょ!!」

ケヌキー隊そっちのけで言い争いを始めた二人。その場にいたケヌキー隊全員が呆気にとられていた。
「あーっ!こいつら…」
隊員の一人が気付いた。
「…誰だっ毛?」

「気づいたんじゃねーのかよっ!!」
「落ち着け、突っ込みの方向が掟破りだぞ」
そこは父の威厳で、亜紀を宥める。

「え〜い、何だかよくわからんがヤッチマイナー」
隊長の一声でその場にいる全員が、一斉に二人に襲いかかった。


その数、十億。


3秒後、二人は捕まった。



「フハハハハハ、貧弱貧弱ゥ」
「チクショー」
不覚にも亜紀は涙した。
この屈辱……加齢臭のするオヤジと背中合わせに縛られている、この屈辱……ハラサデオクベキカ……。

「オオオオオオオオオオォォォォォォ!!!!」
亜紀の砲哮に鼻糞神士の血が応えた。

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