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亜紀13.5才
その他リレー小説 - コメディ

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亜紀13.5才 1

亜紀には何も残ってなかった。今以上気持ちが切迫し心臓が早鐘を打つのを経験したことがなかった。足音を完全に消すために雨の日を選んだ。熟睡すると全く目を覚ます事がないのを私は知っている。やらなきゃやられる!家中を闇にした。亜紀は彫刻刀を手にし寝室を開けた。亜紀は呟くようにいった。「豚ヤロー、家畜がどっちか教えてやる」実の父であった。亜紀は父の体の上に仁王立ちになり、しっかりその顔を見た。背中に冷たい物が流れた。次の瞬間、亜紀は父の二十顎に隠れる喉仏めがけ渾身の力を振り絞り彫刻刀を振り下ろした。
がしっ!ふりおろす亜紀子の腕がつかまれた。「なめたことしてくれるのぅ、この豚女が。ん?彫刻刀か。何を彫ってくれるんや?まあ、豚に彫れるもんっちゅーたらハナクソくらいのもんじゃ。さあ彫れ、それ彫れ、豚子ちゃんのハナクソを。ハッハッハ。」父親の高笑いは闇の中で響きわたる。亜紀子が叫ぶ。「うるさいっ!」言った後に亜紀子は気付いた。「確かに私には芸術の才能がないわ。うかつ、うかつ過ぎよ、私!こいつの喉に何を彫れっていうの!こいつの言う通り私にはハナクソくらいしかほれないわ!くそっ、こうなったら…」
そう言うと亜紀子は、おもむろに彫刻刀の中から切り出し刀と丸刀を選び、父親の鼻めがけて振り下ろした。まずは切り出し刀で鼻を切開。その後すばやく親父のハナクソを丸刀ですくいだす・・・この間約1.065秒・・・この速さに奴はついてこれまい。余裕で・・・「いける!!」
あまりに早すぎる作業は父親に痛みすら感じさせなかった。自分の身に何がおこっているのか気付いていない父親が笑いだした。「ハッハッハ。何をするんかと思えば、お前はハナクソも、ろくにほれんのんかいの。わしが手本みせちゃるわ。」父親は自分の鼻に小指を近付けた。亜紀が不適な笑みを浮かべる。父親の鼻に小指がつっこまれた。異変に気付いた父親が叫ぶ。「な、何やと!ワシの鼻にハナクソがない!こりゃどういうこっちゃ!そ、そうか!小指じゃ届かんのんじゃ!」そう言って人指し指を突っ込んでもう一つの異変に気付いた。
「鼻の穴が一つしかない!!」あまりに驚いた父親は トイレの鏡まで自分の顔を見に行った… そのすきに

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