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ミンナ生カシテアゲル
その他リレー小説 - ホラー

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ミンナ生カシテアゲル 3

一瞬で血の気が引いてしまった。そしてまた吐き気が襲ってくる。
僕は辛うじてそれを飲み込み、ゆっくりと深く息を吸い込んだ。
「おまえは……誰だ!?」吐く息の勢いで言うつもりだったのに、出てきた声は震えた軟弱なものだった。
「カカシ君、僕のこと忘れちゃったの?寂しいなあ」
僕を嘲るようなその声は、声変わり前の少年のようだった。
まるで、あれから時が止まっていたかのように…。
「カカシ君、手紙読んでくれたかな?勿論来てくれるよね?」
…何が勿論だ。
「…みんなも来るんだし」
みんな?
「そっ、そんな訳ないだろ」
「来るよ、絶対に…」
何故か確信じみた声。
「だから、カカシ…」
ピッ
僕は電話を切った。
これ以上、あいつと話したくない。
すると、再び携帯が鳴った。またあいつか?
見るとメールの着信だった。僕は安堵してメールを開いた。
「うわっ!」
僕は驚いた。画面が真っ赤に染まっていて、『待ッテルヨ』の文字が書かれていた。

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