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逆転!関が原
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逆転!関が原 2

一方家康率いる東軍は三成をおびき出すべく西軍の前を素通りし大坂城へ向かうそぶりを見せた。西軍はあわてて関が原をふさぎにかかった。これとほぼ同じくして毛利輝元が岐阜に到着した。三成は輝元に松尾山に陣を張ってもらうよう頼み込んだ。
美濃から安濃津城を落とし、そのまま進軍してきた長宗我部盛親、長束政家、毛利秀元、安国寺恵瓊といった武将は南宮山に陣取った。
その真ん中に東軍は侵入してきたのである。
「してやられたか……。」
家康は爪をかんだ。内応、反応していた武将の多くがここに出陣してこなかったのだ。
ドドドドド……
突如、松平忠吉、井伊直政が関が原の西方天満山に陣取る宇喜田隊に突撃をかけた。これに対し山の上から鉄砲がいっせいに火を吹いた。これを皮切りに戦いが始まった。
「突撃!」
黒田長政、細川忠興、田中吉政は笹尾山を駆け上り石田隊に突撃をかけた。しかし、石田配下の島左近の奮戦でこれらの東軍部隊は次々撃退された。藤堂高虎と松平、井伊の部隊は小西隊を攻撃するも第一線を突破できないでいた。そんな中
ズドーン
「ぐわっ」
島左近が鉄砲で負傷した。
石田隊の第一線が崩れるも蒲生郷舎率いる千人が東軍を押し返した。一方天満山でも死闘が繰り広げられていた。
「撃て撃てぇい!」
ズドドドーン
「わああああ。」
宇喜田隊の鉄砲が次々に火を噴くも
「ここにて死ね、返せ返せ!」
福島隊決死の突撃で一進一退となっていた。
京極高知は大谷隊の陣地に攻撃をかけるも大谷隊は一歩も引かず死傷者が続出した。
「何をしておる……」
家康は苛立ち本陣を桃配山から陣場野まで前進させた。
「狼煙を上げーい。」
三成は命令した。毛利輝元や長宗我部盛親、長束政家、毛利秀元、安国寺恵瓊が東軍の横や後ろを攻撃すれば一気に勝敗が確定すると読んだのだ。
「突撃開始!」
南宮山に陣取った西軍3万の軍勢が一気に山を駆け下りた。
「戦え!返せ!」
南宮山の麓にいた東軍の山内一豊は命令したが、2千そこそこの軍勢で3万を抑えきれるわけもなく山内隊は壊滅し、山内一豊は討ち死にした。
戦況が西軍有利に傾くかと思われたときに突如戦場に謎の一団が現れた。
「敵の一団だぞ!」
「何者だ?」
「あ、あれはもしや」
小早川の軍勢であった。伏見からひそかに関が原へ進軍し徳川の加勢をしたのだった。
「あの部隊へ突っ込むのじゃ!」
長宗我部盛親はそういうと自ら軍勢の先頭に立って突撃した。これに長束勢、安国寺勢も続いた。
「わああああ」
「うおおおお」
ズドドドーン
「どりゃあっ」

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