架空戦国物語 4 「残念ですな、義元様はお亡くなりになられた、我らに戦う意味はもはやあるまい」 忠勝はすぐ槍を構えるのを止めたが、可成は剣を抜いたまま残念そうな顔をする。 「そなたと戦う機会、これからあるであろうか…」 「その時はお互い遠慮なく戦おう」 可成は頬に冷たいものを感じた。戦う事に集中し、今になり雨の存在に気付くのだった。