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逆説・日本史
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逆説・日本史 7

島田はしみじみと言った。
その時だった。
『ダァァーーーン』
「ん?」
遠くから銃声が二人の耳に入って来た。
その後すぐ、二人の前を荷台に載せられ覆いを被せられたなにかが通り過ぎて行った。
二人は目を丸くした。
「何だ?今の…」
小林の問いに島田は
「お、俺に聞くなよ…」
サイパン島は軍だけでなく多数の民間人もいた、これは日本政府が国民に占領地への移住を促したものでサイパン島の移民のほとんどが沖縄県民だった。故郷によく似たこの島で彼らはタダに等しい価値で土地を手に入れ開拓と農作に精を出した、次第にサイパンには沖縄のようなサトウキビ畑も姿を現すようになった。
1944年6月
米軍はサイパンに攻撃の第1陣として4ヶ月特殊訓練を受けた海兵隊と第7大隊を投入した、かのノルマンディー上陸作戦とほぼ同時期である。

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