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クロス大陸戦記
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クロス大陸戦記 13

「確かに三神具は、ゼビア帝国初代皇帝ジェナス樣がこの地を治め、帝国を建国する時に一度着て以来だれも着ることが出来ないと聞くのう」
ドワーフの神官戦士が話す。
「はい、確かにそうです。600年前、当時この地は誰も治めてなく至高神ゼウアの信者が多く住む地でした。信者の人々は、この地に住む蛮族に苦しめられていました、そこで当時の最高司祭が命を犠牲に至高神ゼウアを降臨させ、さらに3万の信者の奇跡の祈りによって授かったのが、聖剣ラグナロク、聖なる鎧サザンクロス 聖なる盾ジャスティスシールドの三神具です」
セシリーが話を続けると、パイス達聖騎士も話を聞きにくる。
「三神具は、意志を持ち自ら持主を選ぶそうです。当時、傭兵団を指揮していた戦士ジェナスに、この地を治める間の条件で力をかし、神聖帝国建国と同時に真の主人が現れるまで眠りにつくと言い残し結界を張り今もこの城の宝庫で眠っているそうです」
セシリーがゼスティンを見上げる。
「結界を張ってるなら盗めないじゃないんですか?」
パイスがセシリーに聞く。
「いえ、身に付けたり、付与されている魔力を使えないだけで、持運びは出来るそうです」
セシリーが答える。
「そりゃーそうか。王城ヴァルハラが完成して、まだ50年位だから運べなきゃー、ここの宝庫にあるわけないですね」
納得したように、頷きながら答えるパイス。「それで、この後どうする」
年配そうな聖騎士がゼスティンに聞く。
「そうですね・・・バウスさん達は、パイスと一緒に広間にいる人達を安全な場所まで護衛してあげて下さい」バウスと言う、年配の聖騎士に指示するゼスティン。
「ゼスティン、お前はどうする」
バウスが、眉間にしわを寄せ聞く。 「少し遠回りになりますが、宝庫に寄ってからクーリ皇帝の寝室に向います」
ゼスティンが答える。
「一人で行くきかよ、ゼスティン!お前の背中を守るのが、俺の役目だぞ!」
パイスが抗議の声をあげる。
「そう思うなら、頭に血が上ると周りが見えなくなる癖を直してほしいなパイス。魔族は驚異だよ、人間なら致命傷の傷でも平然と襲ってくる、数で勝っていたから対処できただけだ。だから、広間の人達を避難させるのに戦士の数を出来るだけ減らしたくないんだ」ゼスティンの言葉に、パイスは押し黙る。

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