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クロス大陸戦記
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クロス大陸戦記 12

ゼスティンは、魔族が動きを止めたのを確認して、周りの状況を確認する。
セシリーは巧みにレイピアを操り二体の下級魔族を倒し。さらに、聖騎士一人を二体で囲んでいた魔族の一体に、神聖魔法ライトニングアローを放ち、倒した。
ドワーフの神官戦士は、白い魔法のオーラを放つ巨大なハンマーで下級魔族二体相手に優勢に戦っている。
老司祭は、ライトニングアローで一体の下級魔族を倒した後、近くの聖騎士達に神聖魔法聖なる盾を祈り防御力を上げていた。
パイスたち聖騎士も、二人で一体の下級魔族を囲んで確実に倒していく。
「どうやら大丈夫そうだな」
ゼスティンは、つぶやくように言う。
そして、ゼスティンの予想どうり、広間に侵入してきた魔族は全て一掃された。

「ゼスティン樣が倒された、この獅子の頭の魔族は確かスフィクと言う上級魔族です。15人の熟練戦士でいかないと倒せない強さだそうです」
近くにいた下級魔族を二体を倒し、広間の魔族がいないの確認していたゼスティンにセシリーが話かける。
「広間に侵入した魔族は上級、中級魔族が一体ずつ、後は全て下級魔族でした。ゼスティン樣はこの状況をどう思われますか?」
セシリーは、長身のゼスティンを見上げながら聞いてくる。
「召喚魔術師が城に侵入したと思うのが妥当でしょう」
ゼスティンが答えるとセシリーも同じ意見らしく、頷いている。
「冥界の門が開いたのでわないでしょうか?」
魔族との戦いで怪我をした人達を、神聖魔法で治していた老司祭が後ろに、ドワーフの神官戦士を伴いながら聞く。
老司祭の言葉に、首を横に振り答えるセシリー。
「その可能性は低いでしょう。冥界の門は、無法の国エンドの西部地方にあると聞きます、もし門が開いたのなら最初にエンドの騎士と戦う事になるはずです。魔族は召喚して使役しない限り、人間の敵ですから。仮に、エンド国内を突破したとしても、ゼビアの西部国境にある、ウイングス砦を抜け、さらに多くの砦を抜けて王城ヴァルハラに辿り着いた事になります」
話を聞いた、ドワーフの神官戦士が、溜息を一つして答える。 「それは・・・不可能じゃのう」
「セシリー樣は、魔術師の目的は何だと思いますか?」
ゼスティンが質問する。
「魔術師が敵国のものでしたら恐らくクーリ皇帝の暗殺だと思います。ですが、三神具を盗みにきた可能性もあります。最近、魔族を使役した盗賊が東のアルア国を荒らしていると、噂で聞きました」セシリーが答える。
「三神具ですか!しかし、あれは誰にも使う事が出来ないはずです」
老司祭が慌てて言う。

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