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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 96

山口多聞少将は「赤城」「加賀」「翔鶴」から零戦20機、暴風10機、九九艦爆15機、九七艦攻20機の合計75機を発進させた。
「発進!」
一路敵空母を目指した。
「居たぞ!空母だ。」
先頭を行く零戦隊はアメリカ軍戦闘機と格闘戦を始めた
「敵機動部隊発見。」
「目標!敵空母2番艦」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
九九艦爆と九七艦攻が雷爆同時攻撃をかけた。
ダダダダダダダダダ
九九艦爆が機銃を撃ちながら急降下
ひゅうぅ〜 ひゅうぅ〜
ドガァーン
空母の甲板に黒煙が立ち上った。
九七艦攻も左舷から20本の魚雷を一斉に発射した。
ザザァ〜ッ
ズドーン ズガーン
ズシーン ズズーン
4本の水柱が立った。
護衛空母「ペトロフ・ベイ」は一気に浸水し、傾斜復旧の努力もむなしく沈没した。
更に
ギュウゥ〜ン 
ドドドォ〜ン
被弾した暴風1機がアメリカ軍の輸送船に体当たり、瞬時に轟沈した。
「戦果次ノ通リ
・敵小型空母1隻撃沈
・敵輸送船1隻轟沈
以上」
日本軍攻撃隊は引き返していった。

キュウゥ〜ン
「間もなく母艦だ。」
ボン ボムッ
「対空砲火だ。」
「同士討ちになるぞ。」
ドドドドドドド
激しく対空砲火を打ち上げているのは明らかに日本軍艦隊だ。
「あぁっ!」
帰還した飛行士達は驚愕した。
何処から現れたのか米英連合軍航空隊が日本艦隊を襲っていたのだ。
「行くぞ!母艦を守るんだ。」
ズガガガガガガガガ
ダダダダダダダダダ
暴風と零戦が米英連合軍航空隊に襲い掛かった。
ボゥン ギュゥゥ〜ズズゥン
数機を撃墜したが、
ドドーン
空母「加賀」の中央エレベーター付近に爆弾が命中した。

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