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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 95

「ん?あれだな。」
黒煙によって米艦隊を発見した日本軍航空隊はすぐさま攻撃を開始した。
「突入!」
今度は突撃体制を作らず一斉に襲い掛かった。
「敵機!」
ドドドドドドド ボゥーン
早速天山1機が火を吹いたが
「クソッタレ!」
ガガガガガガガガガガ
暴風がアメリカ軍戦闘機を叩き落した。
ダダダダダダダダ
艦爆隊は機銃掃射に入った。弾丸は米艦に吸い込まれていった。
ズドドドドドドドドド
対空機銃が火を吹くが、艦爆の機銃掃射によって次第にそれが弱まっていった。そして
ヒュウゥ〜 ヒュウゥ〜
爆弾が切り離された。2本の水柱が護衛空母「トリポリ」のを挟みその直後
ドカーン
命中第一弾が「トリポリ」の中央エレベーターを吹き飛ばした。さらに
ドズーン ズズーン ズシーン
立て続けに爆弾が命中した。更に艦内の航空ガソリンに引火、炎上し始めた。
ズズズズズズ
バリバリバリ
艦全体を震わせながら「トリポリ」は沈んでいった。
天山も雷撃を開始した。
ドゴォーン ズガァーン
駆逐艦に二本が立て続けに命中。二本の800キロ魚雷を打ち込まれた駆逐艦は船体が真っ二つに折れ轟沈した。
「戦果次ノ通リ
・炎上中の敵小型空母1隻撃沈
・敵駆逐艦ラシキモノ1隻轟沈
以上」
日本軍攻撃隊は56機が帰艦した。
アメリカ軍は内地からB17とB29をそれぞれ19機、合計38機出撃させた。
「高高度に敵機!」
アメリカ軍編隊を発見した小澤艦隊はすぐさま上空護衛の暴風でアメリカ機を攻撃した。
ヒュルルルルルル
ヒュルルルルルル
アメリカ軍機は精密爆撃ではなく一斉に爆弾を投下した。
ドゴォ〜ン
ズガァ〜ン
戦艦「淡路」の左舷前部と後部機銃台座に直撃弾を与え、
ドカーン
空母「紅鶴」の左舷後部に魚雷を命中させた。
アメリカ軍の損害はB17を5機撃墜、B29が4機撃墜、2機被弾不時着であった。
「やむを得ん。陸上攻撃に転換だ。」
小澤中将は攻撃対象を陸上基地に変更した。
「貴官ニ敵空母攻撃ヲ一任ス。」
山口多聞少将には引き続き機動部隊攻撃を続行するよう求めた。
「発進!」
小澤中将は暴風85機で天山64機、彗星34機を護衛させ、米軍陸上航空基地を爆撃する作戦に出た。

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