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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 92

「まずいな……」
暴風が苦戦をしているのを知った小澤中将はシアトルに打電した。
「サンフランシスコ上陸部隊ノ救援ヲ要請ス」
陸軍のキ83戦闘機に救援を要請したのである。
「発進!」
シアトル基地から36機のキ83が発進し、サンフランシスコ上空のアメリカ軍機に対抗した。
ダダダダダダダダ ドォーン
更にシアトルの藍山爆撃機がサンディエゴの飛行場を爆撃し、アメリカ軍戦闘機の発進基地に打撃を与えた。
さらに「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」から暴風30機、零戦28機、九九艦爆25機、九七艦攻37機、彗星艦爆53機。天山艦攻76機の249機がサンディエゴアメリカ軍飛行場を攻撃破壊した。
「あそこに手榴弾を投げ込むんだ。おれが援護する。」
ドカン!
「かかれ〜っ。」
日本軍の攻略部隊はアメリカ軍のトーチカを一つ一つ落としていった。
さらに物資集積所や石油タンクは占領し、逆利用することとした。
4月1日、日本軍はサンフランシスコの占領を宣言した。また、日本軍はロサンゼルス沖で合計38隻の潜水艦を撃沈し、ロサンゼルス沖掃討戦を完了したと発表した。日本軍は駆逐艦「高波」「山雲」を失い。駆逐艦「響」を大破される被害を受けたが、アメリカ軍の潜水艦戦力を大きく漸減した。
アメリカ軍護衛空母「エッソー・ニューオリンズ」「モーマックメール」「ブロックアイランド」「セントジョージ」の4隻とイギリス海軍の正規空母「インプラカブル」と「ヴィクトリアス」の2隻は日本軍機動部隊と対峙する時を待ってサンディエゴにいたが、サンフランシスコが陥落したことを受け、急遽出撃した。
4月20日、日本軍戦艦「霧島」から発進していた零式水偵がアメリカ軍空母を発見した。
「敵空母発見。」
アメリカ軍の護衛空母部隊とは別に正規空母「エセックス」「シャングリラ」「サン・ジャシント 」、護衛空母「ペトロフ・ベイ」「トリポリ」を中心とした艦隊も出撃しており、アメリカ軍はかなりの戦力となっていた。
日本軍空母「天城」から発振していた彩雲がこれを発見し、母艦に打電した。
「我、敵空母艦隊発見。」
小沢中将は山口少将に
「後ヨリ続行セヨ」
と命令した。同行し、共にひとつずつ撃破しようと考えたのである。

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