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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 85

「あっ敵機!」
アメリカ軍の迎撃戦闘機があがってきた。暴風はこれに格闘戦を挑み次々に撃墜した。
ボムッ ボン
対空砲火の煙も各所で上がった。
「零戦艦爆は砲台へ向かえ!」
「了解。」
ギュゥ〜ン
ダダダダダダダダ
ヒュゥゥ〜 ドドーン
ヒュゥゥ〜 ズドォン
機銃掃射と爆撃で砲台を破壊した。
「目標発見。」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
ズバババババババババ
残った対空機銃やその他の反撃をかいくぐり日本軍機は攻撃にかかった。
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
ダダダダダダダ
駐機しているアメリカ軍機に九九艦爆から7,7ミリ機銃が撃ち込まれる。
ボォッ ゴォォ
焼夷機銃弾が撃ち込まれたアメリカ機は次々に炎上していった。
日本軍は目標が黒煙で隠れないよう風下から順にアメリカ機を破壊していった。
ヒュゥゥ〜 ドカーン
携行してきていた250キロ爆弾も次々に飛行場の格納庫や燃料タンクめがけて投下された。
「続け!」
彗星が九九艦爆に続いて飛行場に攻撃を始めた。まだたくさんの航空機が行儀よく並んでいる。その中に彗星から投下された爆弾が次々に炸裂する。飛行場は大混乱に陥った。
九七艦攻と天山の攻撃目標は残った航空機と滑走路であった。
ギューン ヒュルルルル ドゴォーン
グワーン ドガァーン ドドドドドド
アメリカ軍の四発重爆を狙って爆弾をたたきつけた。
そこへ
ヒュルルルル ズドゴォーン
暴風が滑走路に穴を開けるべく急降下爆撃を行った。1トン爆弾の前に滑走路は大きな穴を開けられ、使用不能となった。
対空砲火も今や沈黙し、サンフランシスコ基地が大被害を受けたことは明白であった。
「地上攻撃ノ戦果、十分ト認ムル。之ヨリ全機帰艦ス。」
日本軍航空隊は編隊を整えなおし、母艦へ向かった。日本軍のこの攻撃における被害は、被撃墜零戦1、零戦艦爆1、彗星2、暴風1、着艦時不時着(乗員救助)彗星1であった。
「ご苦労であった。」
小澤中将は飛行士達を労った。
「次はロサンゼルス基地だな。」
小澤中将の頭は次の作戦のことに切り替わった。そのときである。
「レーダーが敵編隊を捉えました。その数およそ40。」
B17が反撃してきたのだ。
「対空戦闘配置!」
小澤中将は命令した。

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