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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 81

一方その頃海軍はアメリカ大陸に沿って南下していった。ただ南下するだけでなく、艦載機や艦砲射撃で太平洋沿いの鉄道や道路、橋梁等を攻撃し、シアトルへ援軍を送らせないようにした。
3月11日には187台の車両を天山の攻撃と戦艦「淡路」の砲撃で炎上させた。
アメリカ軍は南下する艦隊に対しB29を320機発進させた。
「我がレーダーが敵編隊を捉えました。その数100以上。」
「何ぃっ!」
「敵機来襲。」
「対空戦闘配置!」
「主砲、右砲戦発射用意!」
ビビ〜ッ
戦艦「尾張」の艦内にブザーの音が響いた。対空機銃員に主砲の爆風警戒を促がすためだった。
「発射!」
ドドドォ〜ン!
ドドドォ〜ン!
続いて副砲も
ドドン ドドン
交互撃ち方(右砲と左砲を交互に撃つ)で火を吹いた。
ババババァーン
時限信管で空中にに弾子(焼夷弾)を飛ばす「三式弾」の威力は凄まじく、B29は次々と黒煙を吹いた。
その直後、戦艦「淡路」「尾張」の各砲術長が叫んだ。
「高角砲、機銃、射撃始め!」
ドッガガガガガガガガガガ
ドンドンドン
2隻あわせて198門の対空砲と462門の対空機銃が一斉に火を吹いた。
何とか主砲と副砲の弾幕を抜けたB29もこれにより次々に撃墜された。
空母。「紅鶴」、「宝鶴」も強力な対空武装を使ってアメリカ軍機に対抗した。その装備は対空3連装機銃が40基に連装機銃20基(合計160門)、15,5ミリ3連装対空砲が20門に連装10門(合計70門)12センチ連装が噴進砲10基というものであった。
ドガガガガガガ
ズドドドドドド
ダダダダダダダ
かろうじて爆弾を投下したB29も空母の上を飛び去ろうとした際に被弾し、次々に海面に叩きつけられていった。
日本軍の被害は戦艦「尾張」が至近弾2発、。「紅鶴」が左舷倉庫付近に命中弾1発という軽微なものだった。
さらに今度は304機のスカイレーダー、100機のB29、87機のB17、そしてその他戦闘機など96機を日本軍に差し向けた。
「あっ敵機!」
「敵機来襲、対空戦闘配置につけ。」
今度狙われたのは戦艦「大和」以下の水上戦隊であった。
ダダダダダダダダ
ボウ〜ン
日本軍の上空を護衛する戦闘機は暴風と零戦が半々であり、零戦は対戦闘機格闘戦のみにしか力が発揮できなかった。

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