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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 76

2月19日二式飛行艇がシアトルを偵察、アメリカ軍の状況を確認した。
「敵シアトル基地、大船団在リ。空母ラシキモノ約10、戦艦、巡洋艦多数在リ。」
この報告を受け、日本軍は航空攻撃と「菫花」で一度打撃を与え、そのままシアトルに足場を固めるべきと考えた。さらに、長距離爆撃機「藍山」によるシアトル強行着陸作戦、二式飛行艇による空挺作戦、彩雲による長距離奇襲も同時に行われることが決定した。
2月25日作戦が開始された。
彩雲による長距離奇襲と同時に強行着陸作戦、二式飛行艇による空挺作戦が行われる。
「飛行機だ。ジャップの飛行機だぞ!」
ダダダダダダダ
シアトル基地の砲台がいっせいに火を噴いた。
ヒュウゥ〜ッ
ドカーン ドドーン
11機の彩雲の投下した爆弾の内1発がレーダーサイトに命中。アメリカ軍の敵発見能力を低下させた。そこへ藍山17機が侵入し、アメリカ軍の基地に強行着陸した。
「撃て、撃ち殺せ!」
米兵が藍山に群がるが、藍山に据付けられていた機関銃が火を吹き米兵を撃ち倒した。
「突撃!」
日本兵が中から飛び出してきた。
バババババババ
ダダダダダダダ
米兵の自動小銃や軽機関銃が日本兵を撃ち殺す。日本軍も負けじと打ち返す。さらに飛行艇による空挺作戦で日本兵がどんどん増え、互角の戦いとなっていった。
「撃て!ジャップをぶっ殺せ!」
「アメ公を一人でも多く殺すんだ。」
激しい銃撃戦の中、藍山の固定機関銃から焼夷弾が発射された。
ダダダダダダ
ドオォン グワァン
アメリカ軍機が次々に炎に包まれた。さらに日本兵の一部がジープを乗っ取り飛行場を縦横無尽に走り、手榴弾で米軍機を破壊していった。
ボン シュルルルルルル
ドォーン
飛行場内で爆発が起きた。二式飛行艇の中から迫撃砲が出され飛行場のあちこちを攻撃し始めたのだ。
「伝令ー!」
アメリカ軍に伝令がきた。シアトル海軍基地が攻撃されていると言うものであった。海軍航空基地や港湾設備はすでに全滅状態にあるということであった。

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