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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 77

これは日本軍空母「信濃」の攻撃によるものだった。「信濃」から100発の「菫花」を発射、アメリカ軍基地を破壊しにかかったのだ。こうして陸上の飛行場を壊し、戦艦部隊の進撃を助けようとしたのだ。
アメリカ海軍基地が大打撃を受けると同時に「尾張」「淡路」、そして重巡6隻、駆逐艦9隻が「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」を引きつれシアトルのアメリカ艦隊を空襲した。
「攻撃隊、準備出来次第発進せよ。」
「発進!」
零戦52型、暴風、天山が次々に「雲龍」「天城」「葛城」の飛行甲板を蹴って発進、続いて九七艦攻、九九艦爆そして彗星が「紅鶴」「宝鶴」を発進した。
「敵艦隊発見。」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「でかい空母がいるぞ。」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
「まずは輪形陣を作る巡洋艦を攻撃するんだ。」
ヒュウゥゥゥ
ドドーン ズズーン
バババババババ
ドガガガガガガ
まず九九艦爆と彗星が巡洋艦に爆弾を叩きつけた。そして
ズドゴォーン!!
暴風が1トン爆弾を巡洋艦群に投下した。
各所から黒煙が上がり、アメリカ軍艦隊は大打撃を受けた。
「まだ空母は無傷だぞ!」
天山が空母を狙って水平爆撃を行ったが、まだ生きている戦艦や空母自体からの対空砲火で妨害された。
「まずは戦艦か。」
瞬時に判断した艦攻隊は戦艦に狙いを定め
ズドゴォン
800キロ爆弾を戦艦にお見舞いした。
「続け!」
ドドーン ズシーン
水平爆撃の集中攻撃を受けた艦があった。戦艦「アラバマ」である。
「アラバマ」は6発の800キロ爆弾を受け、黒煙を空高く上げた。
ギュウゥーン
ダダダダダダダ
九九艦爆も戦艦や巡洋艦に向かって急降下。爆弾投下体制に入り、
ドォーン ズガァン
バアァン ドズーン
戦艦「ウィスコンシン」の甲板や艦橋は爆弾の業火に包まれた。
九七艦攻も激しい対空砲火を縫って突撃した。
ザザァーッ
ドゴォーン ドズゥーン ドグワァーン
水柱が次々にあがった。
重巡「オーガスタ」は5本の魚雷を受け転覆、「ピッツバーグ」は7本の魚雷を受け撃沈。駆逐艦「キッド」も2本の魚雷を受け轟沈した。
「戦果次ノ通リ
・敵戦艦2隻撃破
・敵重巡2隻轟撃沈
・敵駆逐艦1隻轟沈
・火炎ヲ認メタルモノ2ヲ下ラズ
以上」

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