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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 74

「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトト・・・・・・・(全軍突撃せよ)」
ギュウゥーン
まず彗星31機が突撃。
ドッガガガガガガガガ
米艦隊の激しい対空射撃が始まった。日本軍は急降下爆撃で米艦隊の対空砲火を潰しにかかった。
ドカーン グワァン
ドゴーン ドドォン
次々に黒煙が上がった。
「続け!」
九七艦攻の内、対艦用徹甲弾を搭載している30機が水平爆撃を始めた。
バババババババババ
水平爆撃の体勢に入った九七艦攻は突如上空から機銃弾の雨を受けた。上空護衛のアメリカ戦闘機であった。
「敵機!」
まず暴風が
ドドドドドドドド
ボウン ドドォン
と敵機に一連射、たちまち10機あまりを撃墜した。しかし、この攻撃を逃れた敵機は日本軍戦闘機に挑みかかってきた。これに対しては零戦が格闘戦を挑み、
ズガガガガガ
グワンッ ボムッ
残った全機を撃墜した。
水平爆撃で多くの米軍艦船は黒煙を上げ戦闘能力を失っていた。九七艦攻、天山各34機、合計68機が止めの雷撃を行った。
ドドドォーン
ズズゥーン
ゴゴゴゴゴォ・・・・・・
「戦果次ノ通リ
・敵重巡ラシキモノ3隻轟撃沈
・敵駆逐艦3隻撃沈
・其ノ他艦種不詳4隻撃沈(内1隻輸送船ノ算大ナリ)
・火炎ヲ認メタルモノ4ヲ下ラズ
以上」
この攻撃の直後「大和」「武蔵」「長門」は改装空母「春日丸」「瑞鳳」軽空母「鳳翔」の艦載機による傘に守られダッチハーバーの艦砲射撃を開始した。
「戦闘。主砲右砲戦、発射用意!」
「発射用意良シ。」
「砲撃開始。」
「砲撃始メッ。」
ドドーン ドドーン
ドドーン ドドーン
ド・ド・ドーン
重巡「愛宕」「麻耶」「最上」も砲撃に加わった。
ドーン ドーン
ドォン ドォン
ズズズズズズズ・・・・・・
ギュウゥーン
バババババババババ
零戦は7,7ミリ機銃でダッチハーバーを機銃掃射した。
「敵砲台。」
「艦隊に打電しよう。」
「敵砲台発見。砲撃頼ム。」
この無電を受け取った水上戦隊は零式観測機の誘導で場所を確認し、「長門」の副砲でこれを破壊した。

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