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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 73

「発進!」
「天城」「葛城」「紅鶴」の3隻から零戦30機(爆装無し)、暴風25機(内5機爆装)、九九艦爆20機、九七艦攻20機(全機雷装)、彗星25機の合計120機が発進した。
「敵機!!」
攻撃に向かう途上アメリカ軍機20機と会敵した。しかし、その米軍機は
ズドドドドドド
ドガガガガガガ
あっという間に暴風の餌食となった。

「敵艦隊発見!」
「んっ?空母がいないぞ。」
「重巡と駆逐艦だけだ。」
「我、敵艦隊上空ニ達スルモ、空母ノ影ナシ。重巡2、駆逐艦2ナリ。」
この電文を受け取った「紅鶴」艦橋では
「どういうことだ?」
「付近にいないのか?」
と言った声が飛び交い
「付近海上ヲ索敵セヨ。」
と攻撃隊宛に打電した。
30分ほど付近海上を索敵するも空母が発見できなかった為、攻撃隊は眼下の敵を攻撃した。
ヒュウゥゥ〜
ヒュウゥゥ〜
ドドドドドドォ〜
九九艦爆の集中攻撃を受け17発の爆弾を受けた重巡「ボストン」は大爆発を起こして轟沈。「タスカルーサ」は九七艦攻の魚雷を左舷に7発受け転覆した。
駆逐艦2隻も彗星の爆弾を各1発受け、暴風の機銃と1トン爆弾に止めを刺された。
「戦果次ノ通リ
・敵重巡2隻撃沈
・敵駆逐艦2隻撃沈
以上」
その頃空母「雲龍」を発進していた偵察機彩雲が
「敵大型空母1、重巡3、軽巡4、駆逐艦8発見。尚、ソノ空母ハ翔鶴型ノ約一倍半ナリ。」
新たに攻撃隊が結成された。発見された空母は「エセックスU」(以後エセックスと表記)であったのだ。
「発進!」
「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」から攻撃隊が発進した。
攻撃隊の戦力は零戦59機、暴風40機、九七艦攻64機、天山34機、彗星31機の228機で、指揮官は村田重治少佐(九七艦攻搭乗)であった。
グオォォォ
爆音をとどろかせて航空隊は次々に空母を離れ、上空で編隊を組むと敵に向かって飛んでいった。
「敵艦発見。」
敵艦隊の予想位置のかなり手前でアメリカ艦隊を発見した。これを空母に打電するとその艦隊を攻撃すべしとの命令が下った。

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