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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 67

ズドドドォ…
高高度から藍山が爆弾を次々に投下、地上に駐機してある単発の海軍航空機の多くを叩き潰した。
ドズゥ〜ン
ズドォ〜ン
爆装した暴風は1トン爆弾を投下しコンクリートの滑走路に穴を開けた。
ドガァン
グワァン
天山も陸上の砲台や弾薬庫を攻撃した。
銀河は別の飛行場を攻撃し、主に四発爆撃機を破壊した。
ギュゥーン
ドガガガガガガガ
ドォン
タタタタタッ
グワンッ
上空では爆装していないか、あるいは爆弾を投下し終えた暴風が米軍の迎撃戦闘機と格闘戦を行っていた。しかしたちまち米軍機は全滅し、手が空いた暴風は、
「降下、目標地上駐機中の敵大型爆撃機。」
ダダダダダダダダッ
飛行場の機銃掃射に入った。
「発進!」
陸軍機の攻撃も開始された。
百式重爆「呑龍」30機、四式重爆「飛竜」20機が屠龍45機に護られて発進した。
「かなり黒煙が上がっているな。」
「しかし目標は隠れてはいないようだぞ。」
「突撃!目標、敵航空機!」
先の海軍機の攻撃によってかなりの航空機が破壊されていたが、上空退避していた米軍機も多かった。それを狙ったのだ。
ひゅうぅ〜
ドドーン
バガーン
爆弾を落とし終えた重爆は
ガガガガガガガガ
バリバリバリバリ
まだ飛べそうな飛行機を機銃掃射し炎上させていった。
「降下、敵重爆を銃撃せよ。」
迎撃に上がって来た米軍機はたった2機。またもや戦闘機は地上掃射にあたった。

「おぉ・・・これが・・・」
このころハワイ基地に甲戦、「試製烈風」が10機送られてきた。
「空母にも乗り、陸上での働きも期待したい。」
「零戦同様軽空母にも積めますな。」
「海軍機の最高傑作と言えますね。」
「ううむ・・・これは素晴らしい」
関係者だけでなく司令部職員やパイロットたちも感嘆の声をあげた。
グオォォ
「攻撃隊が戻ってきたぞ。」
「殆ど被弾していないようだ。」
「見たところ数も大して変わらんようだな。」
「攻撃は成功したんでしょうか?」
「無線連絡では戦果を挙げたようだったぞ。」
キュッ ヒュイィーン
「ただいま戻りました。ジョンストン基地は壊滅した模様であります。」
「うむ、ご苦労。」

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