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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 62

空母「サンハシント」を仕留めたのは戦艦「武蔵」の主砲弾であった。
日本軍水上戦隊は更に距離を詰めた。戦艦「マサチューセッツ」を攻撃するためである。
「主砲、左砲戦!」
「目標左30度敵戦艦。」
「距離3万、発射用意!」
「発射用意良シ。」
「撃チ方始メ。」
「長門」「山城」「扶桑」「伊勢」「日向」の主砲が轟々と火を吹いた。
ドドドドォ
ズドドド
ド・ド・ドドォォ〜ン
戦艦「マサチューセッツ」は日本軍の第一斉射から直撃を受けあっという間に大爆発、木っ端微塵となった。
「全速右転回。」
水上戦隊は敵艦隊を攻撃後、ハワイのライハナ港に向かった。ここを艦砲射撃で破壊するためである。

「主砲、右砲戦!目標、敵砲台。」
「砲撃用意良シ。」
「砲撃開始。」
山本長官の号令がかかると戦艦「武蔵」の越野砲術長が
「撃チ方始メッ。」
顔中をを口にして叫んだ。
ズドドドドーン
「大和」「武蔵」「長門」が一斉に主砲を発射した。更に
ドドドドドドォ
「伊勢」「日向」も砲撃を開始し、
ドゴォドゴーン
ドドン ドドン
ドヒュン
「山城」「扶桑」も続いた。
さらに日本軍はワイキキビーチから上陸作戦を行うため、長距離爆撃機「藍山」40機でワイキキを空襲した。
そして三河軍一中将率いる攻略部隊本隊の「青葉」以下巡洋艦の砲撃に援護され、海軍陸戦隊5万人を上陸させた。
「それっ突撃。」
アメリカ軍の陸上基地は砲爆撃でほとんどが破壊されていた。それでも残っていた機関銃陣地からの射撃で反撃してきた。
ドガガガガガガガガガ
たちまち数十人が倒されたが、日本軍の揚陸させた155ミリ榴弾砲が機関銃陣地を粉砕した。
アメリカ軍の戦車も繰り出してきたが、先の155ミリ榴弾砲と、日本軍歩兵の爆雷による肉薄攻撃でほとんどが破壊された。
日本軍はあっという間に各飛行場を制圧した。
ライハナ港には二式飛行艇から降下した落下傘部隊が降り立ちこれを占領した。アメリカ軍は日本軍の上陸後数日で壊滅した。そして9月15日、ハワイのアメリカ軍は全面的に降伏した。
これは第三次ハワイ沖海戦と呼ばれ、沈み行くアメリカ軍空母や戦艦の写真付きで大々的に報道され、日本国民の士気は大きく上がった。

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