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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 61

「モントレー」「サンハシント」の2空母を撃破すべく航空支援艦隊の「大鳳」と「龍驤」から零戦8機、暴風3機、天山11機が出撃した。
この攻撃隊は「モントレー」を集中攻撃した。
ザザァーッ
一斉に発射された魚雷が「モントレー」の左舷に向かい、
ズドゴォーン
ドグワァーン
ドズゥーン
3発が命中、大穴を開けた。そこから海水がどっと侵入した。更に
ドドォーン
4本目の魚雷が舵を壊した。
特設空母「隼鷹」「飛鷹」は零戦11機、彗星9機、天山13機を発進させ、未だ無傷の「サンハシント」を攻撃した。
「1隻しか居ないぞ。」
既に「モントレー」は自沈処分となっていたのだ。
「突入!」
雷爆同時攻撃で250キロ爆弾3発と魚雷2本受けた「サンハシント」であったが、ダメコンが応急処置をし、沈没は免れた。
小澤中将は残った空母「飛龍」「瑞鶴」から暴風11機、九七艦攻10機、九九艦爆2機、彗星10機を発進させた。隊長は小林道雄大尉(九九艦爆搭乗)であった。
「敵艦隊発見。」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
九九艦爆2機、彗星10機は輪形陣を作る巡洋艦を攻撃し、1隻を大破した。そして応急修理を済ませた「サンハシント」には九七艦攻10機が襲い掛かった。
ドドーン
ズガーン
2発の魚雷が命中し、「サンハシント」の機関を停止させた。
「戦果次ノ通リ
・敵空母1隻大破、停止
・敵甲巡1隻大破
以上」
と小林大尉は打電した。
停止した「サンハシント」はアメリカ軍前衛部隊の戦艦「マサチューセッツ」が曳航することになった。
しかし翌朝、山本五十六大将の率いる日本軍水上戦隊がこれに追いついた。
「主砲、左砲戦!」
「目標左40度敵空母。」
「距離35000、発射用意!」
「発射用意良シ。」
「撃チ方始メ。」
「大和」「武蔵」の主砲が火を吹いた。
ドドドドドドォ〜ン!
「弾着!第二斉射!」
ドドドドドドォ〜ン
「直撃!!」
空母「サンハシント」は大爆発し轟沈した。

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