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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 56

「あぁっ魚雷がこちらに!」
「面舵45度!」
「また魚雷です!」
「面舵一杯!」
ドドーン
「翔鶴」は魚雷まで受けてしまった。
しかし、アメリカ軍はまた大きな被害を出し引き揚げていった。
アメリカ軍は陸上基地に残った航空機をかき集め日本軍に一矢報いようとした。
一方で日本海軍機動部隊は航空隊を出しアメリカ軍護衛空母艦隊を攻撃した。
暴風12機、零戦32機、天山艦攻24機、九七艦攻9機が攻撃隊として発進した。攻撃隊長は村田重治少佐(艦攻搭乗)であった。
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
狙われたのは護衛空母「コレヒドール」であった。
ドガァーン
ズドォーン
魚雷2発を受けた上、
ドドドォーン
暴風の投下した1トン爆弾が命中した。これが燃料に引火したため「コレヒド−ル」は真っ二つに折れ、沈没した。
九七艦攻9機は横一列になって護衛空母「コーラル・シー」を攻撃。
ズシーン
ドズーン
ガガーン
3発続けて魚雷を受け、その1発が火災を発生させ、その火が弾薬庫に移った。
ズドゴオォーン
大爆発を起こした「コーラル・シー」は海底深く眠った。
「戦果次ノ通リ
・敵空母2隻撃沈
以上」
「敵機発見!」
日本軍機動部隊本隊の見張り員が叫んだ。アメリカ軍の陸上基地から飛び立った航空隊が日本軍艦隊の上空に飛来したのだ。
ドッガガガガガガガガ
日本軍の対空砲火が一斉に火を吹いた。
ヒュウゥゥ
サバァン
ドドドド
アメリカ機が爆弾を投下し、各所に水柱が上がった。
特に「蒼龍」は集中攻撃を受けた。
ドカーン
ついに「蒼龍」は機銃台座付近に直撃弾を受けた。
ダダダダダダダッ
日本軍の上空で艦隊を護衛する零戦がアメリカ軍機を襲った。
ボカァン
ドドォン
アメリカ軍機は各所で火炎の尾を拭きながら海面に叩きつけられていった。
アメリカ軍は「蒼龍」に直撃弾を与えた後、軽巡「長良」に至近弾を与えたのみで引き揚げていった。

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